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escapé LODGE and ESPRESSO/シモジユウスケ ー 音楽カルチャーを愛するすべての人に向けた、大阪・南船場の『BEATINK Listening Space』

2025.08.29

escapé LODGE and ESPRESSO/シモジユウスケ ー 音楽カルチャーを愛するすべての人に向けた、大阪・南船場の『BEATINK Listening Space』

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escapé LODGE and ESPRESSO/シモジユウスケ ー 音楽カルチャーを愛するすべての人に向けた、大阪・南船場の『BEATINK Listening Space』

大阪・南船場に出現した期間限定の『BEATINK Listening Space』。

ここでは洗練された空間の中、「曇りなき正確な音」を極限まで追求するスピーカー・ブランド BWVによる極上のリスニング体験が味わえる。もちろん会場には、BEATINKの取り扱う膨大なカタログ〜新譜レコードが並び、レーベル/アーティストの特別なアパレルやグッズも週ごとに展開されている。

そんな音楽カルチャーを愛するすべての人に向けた当会場へ、大阪シーンで重要なゲストを迎えてBEATINKの発信する音楽について話を伺った。

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ー 音楽に限らずですが、僕は近いうちに、というか既に、新しい価値観へと流れが向かう変化があるような気がしています。預言者でも何者でもないですが、逆にそうでなければしんどくないですか?...

***escapé LODGE and ESPRESSO/シモジユウスケ
幼少期のベストテン歌謡曲から音楽LIFEを結局途切れることなく送って来たシモジさん。
空間デザインを生業にしはじめた25年ほど前から、自身も住処としていた大好きな街、大阪・北浜に縁あって10年前にescapéをオープン。
新旧問わず、70~80年代や、その頃のフォーク~ジャズ等に影響を受けた生音系が好みと語るシモジさんは、派生してブラジル・メキシコ・アルゼンチン辺りのシンガーソングライターや、ここ数年の新たな日本の才能にもハマっている。

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【シモジユウスケ/BEATINK 推薦レーベル】

Matador/Domino/Rough Trade
ー かつても現在も、常に当たり前では無い、新しい才能を輩出し続け、
レジェンドクラスのアーティストにも、自由でリスペクトのある安定したリリースの場を提供しています。
その強い意志と深い理解の長年に渡る継続に信頼と尊敬を。


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【シモジユウスケ/Beat Records 最新カタログ推薦盤】

JOE ARMON-JONES『All The Quiet (PT.II)』
ー 個人的にはEZRA COLLECTIVEの作品よりも彼のソロ作に惹かれます。
現在のUK JAZZを代表する音なのでしょうか。アルバムのトータル感も素晴らしく、楽曲も充実していると思います。



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【シモジユウスケ/Beat Records 旧作カタログ推薦盤】

BETH GIBBONS『Lives Outgrown』
ー 12月の来日も楽しみですが、とにかく昨年のフジロックでのステージが素晴らしかった。Portishead時代から比べると音も佇まいもかなりリラックスしていて、覆っていた神秘的なベールを破った生身の彼女が表現されているように思います。
2002年の素晴らしい『Out of Season』を経て完全復活でしょうか。




Pavement『Crooked Rain, Crooked Rain』
ー こちらも2年前の来日ステージが最高でした。フォーク、オルタナ、グランジを通過したあの時代に鳴らされた、ぶっ壊れる寸前の危ういバランスを形にとどめる気の抜けた奇跡のサウンド。25年経ってもあのヨレヨレでボロボロのロックがライブで再現できることに、現在でも通用することに驚きました。


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そんなシモジさんの推薦盤からは、90年代〜00年代の音楽シーンに多大なる影響を与えたブリストル・サウンドの先駆者的バンド Portisheadのヴォーカリストとして知られるBETH GIBBONSの初のソロ作『Lives Outgrown』を、実際にBWVのスピーカーを通して試聴してもらった。

ー 憂いを帯びたBETH GIBBONSの歌声とクオリティの高い個性豊かな演奏家たちの音は、これまでどちらかというと乾いた質の良い麻のような印象でしたが、このBWVのスピーカーを通して聴くと、Wetでとても密度・粘度の高いシルクのようなサウンドに印象がガラリと変わりました。本来のEURO圏のバンドらしい湿った空気が、リスニングスペースに再現されるのを感じて、とても新鮮でした。

良いスピーカーは、その空気感までを余すことなく再現する...。
当会場「BEATINK Listening Space」では、坂本龍一が監修し、最高峰の音響設備を誇る109シネマズ・プレミアムや、大阪の新名所 「VS.」にも設置されている国産スピーカー・ブランドBWVの協力のもと、大型3ウェイスピーカーシステムに加え、サブウーハーを2台導入し、今まで聴いた事のない、心を揺らす超低音までが余す事なく体験できる。

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シモジさんが経営するお店の由来「escapé」=「逃げ場」。
近年の再評価が著しいアンビエントをはじめとするリラックスやチルなムードの音楽が若い世代にも届き、日常の喧騒から離れる「逃げ場」として、多くの人々が音楽に癒しを求めている。一方で、「昔と比べて活力がない」という声も耳にする中、大阪の地で10年間、素敵な「逃げ場」を提供し続けてきたシモジさんが肌で感じる「変化」は一体どのようなものなのだろう?


ー ここ20〜30年、大きな変革が起こっていない、変化に乏しい音楽シーンに対する緩やかな反動なのかなと思います。

特に世界的にはhiphopが音楽の主流となって久しく、日本でいうとJ-POPとか、とにかく情報量の多さや過去のビートに変化を加えたり、切り取ったメロディを流用した機能的な音楽が幅を利かせている状況が長く続いている印象があります。音楽以外でもSNSとか世の中のニュースにしても、とにかく今は情報量が多過ぎて、慢性的に心や頭が疲弊している人が世界的にも多いのではないですか?
そんな中、アンビエントやチルな空気感を打ち出しているインストルメンタルのアーティストや楽曲は心地良く、過剰な情報や人によってはありきたりで無意味な歌詞からも気持ちよく逃れられる'場所'として求められているのではないでしょうか。

YouTubeやサブスクが当たり前の時代になってもう長いので、コアな音楽リスナーや若い世代はジャンル関係無く様々な音楽を日常的に当たり前のように触れていて耳が肥えている人が増えていると思います。hiphopやミクスチャーなど、様々な音楽を取り込んだ音にも慣れています。なので、アンビエントなど、昔だったらどう聴いたら良いか一見分かりにくい音楽でも、他と同等にしっかり楽しめる土壌が出来ているという面もあるのかと。

この辺は80's、90'sブームやシティポップの再評価なども近くて、懐かしさや安心感ももちろんあると思いますが、現在の音楽が聴かれている状況や環境が大きく影響していると思います。現在からの逃避という側面や、あとは現在には稀なシンプルで優れた強いメロディに飢えていて、豊富にある過去の優れた楽曲の強いメロディを今逆に新鮮に感じることが出来ているのではないでしょうか。

00年代以降、緩やかな変化はありつつも音楽の価値観は大きく覆らずここまで来てますよね。あらゆる新しいスタイルの音楽ももうとっくに出尽くして、過去には10年毎に繰り返されてきた音楽の価値観の大きな転換も起こっていません。時代として新鮮な感覚が新しく生まれないまま20〜30年経っている中で、アンビエントやリラックス寄りのインストルメンタルはその緩やかな、今の時代の嗜好の変化なのかなと思います。
一方でシンプルなサウンドのワイルドな新しいロックも求められてますし。

それは今これまでの価値観がそろそろ限界を迎えていて、ストレスフルな現状に救いや答えを求めているタイミングなんだと思ったりしています。
音楽に限らずですが、僕は近いうちに、というか既に、新しい価値観へと流れが向かう変化があるような気がしています。預言者でも何者でもないですが、逆にそうでなければしんどくないですか?笑


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最後に、こうした「変化」と「期待」を受けて、若い世代に向けたアドバイスを伺った。

ー 若い世代にはあまり上からになるようなことは言いたく無いんですが、自分の心をしっかり注意深く見つめて理解しようと心掛けることを薦めます。べつに解像度は低くてもいいと思うんです。自分がどう感じているのか、何が好きなのか、どっちに向かいたいのか、真摯に目を向け続けてもらえれば。
音楽って基本的にとてもパーソナルなものだと思っています。これからも自分につき刺さる自分にとっての最高の音楽を求めて、めぐり合って聴き続けていって欲しいです。


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escapé LODGE and ESPRESSO/ADRESSE/シモジユウスケ
大阪・北浜の東端、澱んだ川沿いにあるescapé (エスカペ)のオーナー=シモジユウスケ 。
大人になり切れない大人が、明るい午後から深夜まで、気軽に立ち寄れるカフェ&バーescapéは、デザインオフィスADRESSEにて、空間デザインを生業にしてきたシモジさんのこだわりが詰まった、ほっと一息つける素敵な場所。エスプレッソからアルコールまで、ドリンクもフードも絶品なescapéで、不定期的に行われる音楽イベントも要チェック。

escapé LODGE and ESPRESSO
OPEN: 15:00-00:00 (金土 -2:00) ※季節により変動あり
CLOSE: 木曜日
TEL: 06-4936-2718
大阪市中央区瓦町1-1-6

Instagram : @escape_lodgeandespresso

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BEATINK Listening Space
住所: 〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場4-13-12 南船場OMビル 3F
開催期間: 2025年6月6日(金)〜9月28日(日) ※定休日有り。
営業日時詳細はBeatink.comと各種特設SNSをご確認ください。

Instagram : @beatink_listening_space
X : @Beatink_LS

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