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The Sabres Of Paradise  90年代、世界中の音楽フリーク達の人生を変えた 歴史的名作がリマスターで蘇る  故アンドリュー・ウェザオールが率いたセイバーズによる 『Sabresonic』、『Haunted Dancehall』が8月1日に同時再発  帯付きCD/LP、Tシャツセットも発売

2025.06.03

The Sabres Of Paradise 90年代、世界中の音楽フリーク達の人生を変えた 歴史的名作がリマスターで蘇る 故アンドリュー・ウェザオールが率いたセイバーズによる 『Sabresonic』、『Haunted Dancehall』が8月1日に同時再発 帯付きCD/LP、Tシャツセットも発売

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The Sabres Of Paradise  90年代、世界中の音楽フリーク達の人生を変えた 歴史的名作がリマスターで蘇る  故アンドリュー・ウェザオールが率いたセイバーズによる 『Sabresonic』、『Haunted Dancehall』が8月1日に同時再発  帯付きCD/LP、Tシャツセットも発売

プライマル・スクリームのプロデュース、ニュー・オーダー、ビョーク、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインらのリミックスを手がけ、世界最高のDJ/プロデューサーとして唯一無二の存在だった、故アンドリュー・ウェザオール。そんな彼がアルーフ(The Aloof)のメンバー、ジャグズ・クーナーとゲイリー・バーンズと共に結成したプロジェクト、セイバーズ・オブ・パラダイスが〈Warp〉より、1990年代中盤のエレクトロニック・ミュージックを代表する2作としてリリースした、『Sabresonic』、『Haunted Dancehall』のリイシュー盤を8月1日に発売することが発表された。いずれもオリジナル・テープからのリマスタリングが施され、オリジナル発売以来初となるCD/LPフォーマットでのリイシューが実現する。「Smokebelch II (Beatless Mix)」、「Theme」は初のLP収録となっており、CD/LPは帯付き仕様で発売され、Tシャツセットの発売も予定されている。

今回の再発は、現存メンバーのジャグズ・クーナーとゲイリー・バーンズの全面協力のもと、故アンドリュー・ウェザオールの遺族との連携により行われた。リマスターはマット・コルトンが手がけており、発売に先駆け、各ストリーミングサービスでは本日よりリマスター音源の配信が開始されている。

『Sabresonic』
配信リンク >>> https://warp.ffm.to/sabresonic/

『Haunted Dancehall』
配信リンク >>> https://warp.ffm.to/haunteddancehall/

このリリースに合わせて、実に30年以上ぶりとなるツアーも開催が発表されている。

「未練があるというより、新しい目的がある」とクーナーとバーンズは語る。「The Sabres Of Paradiseは、1995年5月の東京・リキッドルームでの最終公演をもって、あるべきときに終わった。だが、今やるべきことがある」

「アルバムを再紹介したいし、できればフェスティバルのような場で若い世代にアンドリューのレガシーをさらに定着させたい」とクーナーは言う。「彼らにThe Sabres Of Paradiseの真価を体験してもらいたい。そして、僕たちが30年前に作った音楽に、新たなファンを惹きつけられたらいいと思っている。彼らの多くは当時まだ生まれてすらいなかったかもしれないけどね」

2枚の金字塔的なアルバムが、わずか13か月の間に制作されたあの時代から30年。クーナーとバーンズは、プロダクション、リミックス、ライブ、地下スタジオでの密度の濃い作業の数々を振り返る。当時の熱狂は、ウェザオールがプロデュースを手がけたプライマル・スクリームの名盤『Screamadelica』(1991年)によって加速していた。『Sabresonic』(1993年10月)と『Haunted Dancehall』(1994年11月)は、Flowered Up、Future Sound Of London、Galliano、Yelloといった多くのアーティストのリミックスを手がけていた3人が、ついに完全なアーティストへと進化する過程で生まれた。

〈Warp〉との契約により、急遽アルバム制作が求められたが、幸いなことに彼らのスタジオの棚にはDATテープが山積みだった。「まあ、録りためてた音源がいくつもあったってことだね」とクーナー。「それに、いくつかは掘り起こして作り直したんだ」とバーンズも補足する。

たとえば「R.S.D.」は、元々はレッド・ストライプ(ジャマイカのビール)のCM用に依頼された曲だった(タイトルは“Red Stripe Dub”の略)。そのセッションでは、「Wilmot」や「Tow Truck」も生まれている。

『Sabresonic』の冒頭曲「Still Fighting」は、プライマル・スクリームの「Don’t Fight It, Feel It」をベースに作られており、「あの曲にはまだ可能性があると感じていた」とクーナーは振り返る。「でも実際にスタジオで取り組んだら、全く別の曲に変わっていったんだ」

中でも象徴的な楽曲として知られる「Smokebelch II」は、4分強の牧歌的な傑作であり、元はNYのハウス・プロデューサー、レイモンド・ブッカーがザ・プリンス・オブ・ダンス・ミュージック(The Prince Of Dance Music)名義でリリースした「New Age of Faith」のカバーだった。「あれはShoom(ロンドンの伝説的クラブ)でよくかかっていた曲で、アンドリューも大好きだった」とクーナーは言う。「シングルにするつもりはなかった」とバーンズは言うが、「アンドリューがアセテート盤を持ってブライトンのクラブでかけたら、フロアが熱狂した」

1994年には、クーナーとバーンズがプライマル・スクリームの『Give Out But Don’t Give Up』ツアーに帯同し、セイバーズとしてのライブ活動を開始。その後スタジオに戻り、『Haunted Dancehall』制作に入った。「Tow Truck」や「Wilmot」のデモを仕上げ、さらに旧曲「Theme」を再構築した。「Theme」は1994年のイギリス映画『Shopping』用に書かれた、力強くシンフォニックなジャズ・ファンク曲である。

また「Planet D」(元のタイトルは「Planet Distortion」)という新曲も生まれ、当時絶頂期にあったポーティスヘッドにリミックスを依頼。そして、タイトル曲「Haunted Dancehall」は、スタンリー・キューブリック監督『シャイニング』の“誰もいないホテルの広間”のシーンにインスパイアされたという。

「ストリングスにはEQ処理を施して、まるで古い蓄音機から遠くの舞踏室で鳴っているような音にした」とバーンズは語る。「最初のタイトルは“Haunted Ballroom”だったんだけど」とクーナーが補足する。「でも最終的にアンドリューが "Haunted Dancehallの方がいい響きだ” って言ったんだ」

それから30年、『Sabresonic』と『Haunted Dancehall』は再び脚光を浴びることになる。そして、セイバーズのライブも復活。クーナーとバーンズは、かつてのバンドメイト--リッチ・セア(Red Snapper, The Aloof)、ニック・アブネット(The Aloof)、フィル・モスマン(LCD Soundsystem)--を再集結させ、世界ツアーを展開する。

「今こそ、振り返るべきタイミングだった」とクーナーは語る。「あの瞬間は、自分たちだけじゃなく、多くの人々にとって重要な時間だった。これらのアルバムは、今なお色褪せない。多くの人に、ライブでその音を体感してもらいたい。アンドリューがステージに立つことはないけれど、きっと袖の陰から、うなずいてくれていると信じている」

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