Made In The Dark
Hot Chip
RELEASE: 2026.07.17
『Made In The Dark』は、2008年にリリースされた、ポップの枠組みを大胆に拡張した意欲作である。UKチャートでは4位を記録し、シングル「Ready For The Floor」はトップ10ヒットとなり、グラミー賞ノミネートも果たした。
それまでの“ベッドルーム的制作”から一歩進み、本作ではライブ・バンドとしての化学反応をそのままレコーディングに持ち込むことが志向された。メジャーレーベルに所属しながらも異例とも言える高い自由度が与えられ、既存のポップ観にとらわれない実験的なアプローチが展開されている。
ジョー・ゴッダードは「奇妙で生き生きとしたものを作ることに興奮していた」と語り、アレクシス・テイラーは「自由に実験し、自分たちのポップの形を追求できた作品だった」と振り返る。オーウェン・クラークの「ドアを蹴破り、すでにパーティーの中にいた」という言葉が象徴するように、本作は創造的解放のフェーズに入ったバンドの姿を鮮明に刻んだアルバムである。