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食品まつり a.k.a. foodman / まさに『逆やすらぎランド』 深夜のRED MARQUEEに巻き起こる歓声と拍手!

2022.08.03

食品まつり a.k.a. foodman / まさに『逆やすらぎランド』 深夜のRED MARQUEEに巻き起こる歓声と拍手!

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食品まつり a.k.a. foodman / まさに『逆やすらぎランド』 深夜のRED MARQUEEに巻き起こる歓声と拍手!

食品まつり a.k.a foodman @ RED MARQUEE 7/29(FRI)

真夜中のフジロック、とりわけレッドマーキーには逆らい難い魅力がある。非日常を現出させる空間としてのフジロックのなかでも、フロアにベース音が溜まっていき、オーディエンスがそれぞれのペースで、ほんとうに自由に音に身を任せている、この深い時間帯は代替不可能だ。

26時を過ぎステージに登場した食品まつりは、いきなり高速のパーカッシブなビートでセットを開始した。BPM188程度をキープし、食品まつりのシグネチャーとも言えるチャーミングなリズムの音色が、彼のルーツであるジュークやゲットーハウス的なグルーヴの上で暴れ出す。性急なクラップに序盤からフロアからも拍手が起こる。

昨年UKベースミュージックの名門〈Hyperdub〉からリリースした最新アルバム『Yasulagi Land』は、あえてベースを用いず、パーカッションやサンプルの音の隙間を用いてメロディやグルーヴを生み出そうとする「引き算の」作品であったと思う。それに対して、この夜のパフォーマンスは完全フロア仕様、リズムを倍速にして、隙間なく凶暴な音の塊を投入していく。とはいえ、『Yasulagi Land』のどこかの弛緩した空気の対極にあるようで、「非日常の現出」と食品まつりの頭の中を漂っているような、ストレンジな雰囲気という意味では、実はアルバムの同一線上にあるセットだったと言えるのではないか。めちゃくちゃ踊れるけれど、どこか歪なひっかかりを残す。時折声ネタやブレイクを差し込み、トラックをシームレスに繋いでいく、と思ったら後半にはダブ的裏打ちのエレメントも飛び出し、最後まで予断を許さない。

スクリーンに映し出されるDEVICEGIRLSによるVJも秀逸で、終始食べ物のイメージが飛び交い、ラストには苗場のフードエリアの名物メニューの数々までザッピングされ、食品まつりのオブセッションをビジュアル化し、音像を見事にサポートしていた。乱れ打つビートのカオスを経て、約1時間のセットが終了。巻き起こる歓声と拍手もフロアの満足度を証明していた。

食品まつりの音を浴びてあらためて感じたのは、道の駅やパーキングエリアなど、極めて日本的な情景をモチーフとしながら、生み出されるサウンドは決して安易なオリエンタリズムに向かわない。フジロックという舞台を意識したに違いない、ストイックかつ攻撃的なプロダクションをこの夜用意したように、彼がこの後出会う環境に合わせてどんなアプローチを続けていくのか、楽しみでしかたがない。

駒井憲嗣

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