ジャミロクワイの『Late Night Tales』も挙げられてましたが、こちらはいかがでしょうか? ー ジャミロクワイが選んだコンピの『Late Night Tales』は、大学生の時に知って。大学生の時、授業サボっては図書館でずっとディグってた時があって(笑) その頃この作品に出会いました。その頃は、北欧系からジャズ、ニューミュージック、J-POPなど聴いていたんだけど、例えばジャズの歴史を掘っても、そのアーティストが影響を受けた音楽まで辿るのは更にディグが必要で。
余談だけど、あの頃って学校の先生たちから直でCDを借りて、100枚とか。それをずっと聴いて入れ込んでたの。その時に『Late Night Tales』に辿り着いて、こういうコンピレーションアルバムがあると、もっと自分の好きなアーティストに直結した音楽に出会えるなって。『Late Night Tales』を知った時は、ディグの可能性が、自分の中で広がりました。
『Late Night Tales』のシリーズは、CDでは日本語解説付きもあって、読むとすごく面白いです。アーティストがレコード屋に遊びに行った時に流れてた曲が選曲されていたり。そういう背景を解説で読んで知って、僕も『Late Night Tales』を知った時は「こんなにいいコンビがあるんだ!!」ってのと同時に、やっぱり解説ってすごく重要だなって思いました。ディグするきっかけや、最初の導入部分としてもオススメなシリーズですね。 ー とっても同感です。ライナーノーツ読むの好きだったな〜!今はデジタルで、インタビューや解説はあるけど、あの頃は紙で読めたから、言葉にも体験にも手触りがあってすごく良かったよね。
ネイ・パームやユキミの作品は、Naoさん自身の音楽活動に対するリファレンスとしても聴かれている作品だと思いますが、『Late Night Tales』のような作品も、同じように自身の活動に吸収できる何かを探してますか? ー そうですね。どういう音楽が今の自分の表現を広げて尖らせるんだろうって考えている反面、やっぱり常に音楽に、人に出会いたい。だから自分の足で探して会いに行く、みたいな行為がもともと好きなんだと思います。全然知らない場所に、一人で行くのもすごく好きで、誰も知り合いが居ない場所に行く方がワクワクする。今日もこれから遊びに行くのですが、そういう好奇心は旺盛な方だと思います。
大阪で話題を呼んだ「BEATINK Listening Space」
明治神宮・原宿へ場所を移した当会場でも、大阪に引き続き「曇りなき正確な音」を極限まで追求するスピーカー・ブランド BWV による極上のリスニング体験が味わえる。もちろん、BEATINKの取り扱う膨大なカタログ〜新譜レコードをはじめ、レーベル・アーティストの特別なアパレルやグッズも週ごとに展開。コラボレーション企画も続々と予定されている。音楽カルチャーを愛する、すべての人に向けた特別な空間が
11月末までの期間限定で、待望の東京上陸を果たした。
大阪開催時に好評だったインタビュー企画も継続し、今回も音楽やカルチャーを横断する多彩なゲストに話を伺っていく...
─────────────────────
Nao Kawamura
繊細且つ力強い声を持ち、洗練された独自の世界観が魅力のオルタナティブポップシンガー。
セルフプロデュース、ソングライティングを手掛け、2017年から僅か1年間という期間でコンスタントに3作品をリリースし、フジロックやサマーソニックへの出演を果たす。2018年に 1st album『Kvarda』をリリースし、WWWでのワンマン、朝霧フェスへの出演、東名阪のツアーを成功させる。2022年5月には2nd album『Elemental pop』をリリース。その後2年間の制作期間を経て「Call me」「Hologram」「Lucky mistake」とシングルを連続リリースしている。
これまでにSuchmos、SOIL&"PIMP” SESSIONS、Shinichi Osawaなど、多彩なアーティストの作品やライブに参加。活動は国内に留まることなく、オランダのシンガーWouter hamelとの楽曲制作や、クリエイティヴユニットAmPmとの楽曲「I don’t wanna talk」が世界的にヒットするなど、ジャンルや国境の垣根を超えて活動中。
HP : https://naokawamuraofficial.com
Instagram : @naokawamura_official
─────────────────────
「BEATINK Listening Space」会場のレコードでは、特に〈Ninja Tune〉や〈Brainfeeder〉、〈XL Recordings〉あたりをチェックされてましたね。
ー BEATINKにたどり着いたのは、多分ずっと前だと思うんだけど...。特に〈Brainfeeder〉が、世代的にも流行っていた頃かな。フライング・ロータスや、それこそハイエイタス・カイヨーテなど。ライブをよく見に行ったりとか、その周辺から掘っていって、みたいな感じでした。その頃ってミュージシャンだけじゃなく、映像クリエイターも加わった「クリエイティブ集団」が増えてた頃で、私自身も私の周りもクルーで動く人が多かった印象です。たぶん10年前ぐらいかな。そこからBEATINKとも出会いました。
推薦盤に選んで頂いた、ネイ・パーム (Nai Palm) 『Needle Paw』について、お話を伺いたいと思います。
ー ハイエイタスは大好きなバンドで。一番最初の日本の公演も見に行きました。当時はまだ、彼らのライブが終わって「みんなで写真撮ろうよ ! 」みたいな頃で(笑)。その後も何度もライブ見てるんだけど、ネイ・パームのソロ作が出た時も、聴き込みました。
私も制作中、弾き語りでできたメロディーに、コーラスラインまでを付けるデモが多くて。題材も相まってこのアルバムは、その真骨頂というか、原点みたいな感じがして、私にとってルーツ的な作品です。
今年の朝霧JAMでのパフォーマンスも最高でした。ハイエイタスは変拍子だったり、演奏技術もピカイチで、新たなプロジェクトとして Tres Leches (トレス・レチェス) とかも始動してます。
ー ちょうどハイエイタスが来日公演をした2017年、私もフルバンドでライブをしてて、その年はフジロックにも出演しました。もちろん変拍子もそうだし、特にジャズとロックの融合みたいなところで、すごく親和性を感じたり、影響を受けてましたね。『Needle Paw』にもジミヘンやデビットボーイのカバーも入ってて、そこから新しい音楽を掘ったりもしました。
他にもリトル・ドラゴンのボーカリストであるユキミ・ナガノのソロ作品『For You』なども推薦盤に挙げられてましたね。ボーカリストであるNaoさん特有のチョイスだな、と感じました。
ー 私は職業柄、どうしても耳がボーカルにいってしまうので、今回はボーカリスト・ソングライター目線でチョイスさせてもらいました。ユキミもネイ・パームやハイエイタスと同じで〈Brainfeeder〉が流行ってた同時期に日本に来てたよね。
リトル・ドラゴンも大好きなんだけど 、やっぱり今回のユキミさんのソロ作『For You』がめちゃくちゃ良くて。もうね、何年も何年も大事に大事に作られてきた感じがして。すごく個人的な想いが詰まってるアルバムというか。いい音楽ってこれだよなぁというか...今年一番聴いてると思う。素晴らしいアルバムです。
ジャミロクワイの『Late Night Tales』も挙げられてましたが、こちらはいかがでしょうか?
ー ジャミロクワイが選んだコンピの『Late Night Tales』は、大学生の時に知って。大学生の時、授業サボっては図書館でずっとディグってた時があって(笑) その頃この作品に出会いました。その頃は、北欧系からジャズ、ニューミュージック、J-POPなど聴いていたんだけど、例えばジャズの歴史を掘っても、そのアーティストが影響を受けた音楽まで辿るのは更にディグが必要で。
余談だけど、あの頃って学校の先生たちから直でCDを借りて、100枚とか。それをずっと聴いて入れ込んでたの。その時に『Late Night Tales』に辿り着いて、こういうコンピレーションアルバムがあると、もっと自分の好きなアーティストに直結した音楽に出会えるなって。『Late Night Tales』を知った時は、ディグの可能性が、自分の中で広がりました。
『Late Night Tales』のシリーズは、CDでは日本語解説付きもあって、読むとすごく面白いです。アーティストがレコード屋に遊びに行った時に流れてた曲が選曲されていたり。そういう背景を解説で読んで知って、僕も『Late Night Tales』を知った時は「こんなにいいコンビがあるんだ!!」ってのと同時に、やっぱり解説ってすごく重要だなって思いました。ディグするきっかけや、最初の導入部分としてもオススメなシリーズですね。
ー とっても同感です。ライナーノーツ読むの好きだったな〜!今はデジタルで、インタビューや解説はあるけど、あの頃は紙で読めたから、言葉にも体験にも手触りがあってすごく良かったよね。
ネイ・パームやユキミの作品は、Naoさん自身の音楽活動に対するリファレンスとしても聴かれている作品だと思いますが、『Late Night Tales』のような作品も、同じように自身の活動に吸収できる何かを探してますか?
ー そうですね。どういう音楽が今の自分の表現を広げて尖らせるんだろうって考えている反面、やっぱり常に音楽に、人に出会いたい。だから自分の足で探して会いに行く、みたいな行為がもともと好きなんだと思います。全然知らない場所に、一人で行くのもすごく好きで、誰も知り合いが居ない場所に行く方がワクワクする。今日もこれから遊びに行くのですが、そういう好奇心は旺盛な方だと思います。
〈Brainfeeder〉の話にもあったように、革新的だったり、クリエイティブで広がりのある音楽シーンを、当時、まさにリアルタイムで体験して注目されていたNaoさんにとって、今注目されているジャンルや音楽シーンなどがあればお伺いしたいです。
ー 私の場合、シーンってリアルに起きてることで。〈Brainfeeder〉も、すごく遠いところにあったのではなく、実際にライブを観に行って感じてかっこいいと思ったり。今も、いいなと思う音楽には自分から聴いたり会いに行っています。セッションやクラブもそうだし、周りがやってる音楽も。今の若い世代もそうで、常にリアルな関係や空気感をを求めてると思うし、自分が好きなことをやってると、自然と人が集まってくる。昔と比べて、全体的にもっと細分化されてるとは思いますけど...。
個人的には、ダブのバンドを始めるかもしれなくて。今は、少しづつダブを勉強してます。この前のBEATINKが開催してたオープンリールのイベントにも遊びに行きました。お恥ずかしながら、ダブはあまり通ってなかったんですが、掘って行くと「とっんでもなく深い世界だ...!」って。音響システムと密でカラオケ文化のルーツでもあったり、エンジニアがアーティストとして活躍するきっかけだったり。それこそBEATINKのイベントに行った時に、ダブのシーンには本当に音好きな人達が集まってるんだなっていうことを、すごく肌身で感じて。まだまだ知らない世界を知ってて、今はダブっていうものに対して、もっと深く掘っていきたいなって思っています。