大阪で話題を呼んだ「BEATINK Listening Space」
音楽カルチャーを愛する、すべての人に向けた特別な空間が
11月末までの期間限定で、待望の東京上陸を果たした。
食品まつり a.k.a foodman
名古屋拠点のエレクトロニック・ミュージック / プロデューサー。
Burialらを輩出したKode9主催のUK重要レーベル〈Hyperdub〉から2021年にリリースした『Yasuragi Land』は、Pitchforkをはじめとする年間ベストに数多く選出。ワールドワイドな活動で、シーンの重要パーティーへも数多く出演し、昨年の『Bonobo presents OUTLIER』にも参戦。個展『uchigawa tankentai展』も開催中。下記詳細を要チェック。
uchigawa tankentai展
ー uchigawa(内側)から mukougawa(向こう側)へ ー
会期:2025年11月15日(土)~12月10日(水)
休廊:日曜
時間:12:00 ‒ 20:00 ※イベントに応じ不定休
入場:無料
会場:
Open Room
住所:〒151-0061 東京都渋谷区初台1-39-12 初台富士ハイライズ1F
※展示作品はすべて販売。
※食品まつりa.k.a foodmanのZINE、作品、グッズも販売予定。
─────────────────────
「BEATINK Listening Space」会場のレコードから何枚か推薦盤をピックアップして頂きました。その中から、まずは来年2月に来日を控えるオウテカ (Autechre) についてお話をお聞かせください。
ー 「Gantz Graf」のMVを最初観た時は本当にびっくりしました。映像と音が、生き物みたいにうねっているような。「なんだこれ!」って。
そこからオウテカは、けっこう聴くようになりましたね。
VIDEO
「Gantz Graf」のMVを手掛けた作家・Alexander Rutterfordは、あのChris Cunninghamを通じてオウテカと繋がったそうです。エイフェックス・ツインなども、同じようにMVがきっかけで知った方も多いと思います。そうしたビジュアルの魅力も〈WARP〉ならではだと感じますが、オウテカ以外の〈WARP〉作品など、レーベル単位で掘り下げたりはしましたか?
ー 最初の方の〈WARP〉とかは、いろいろ聴きましたね。
レッド・スナッパー (Red Snapper) ってバンドがいて。確かSONYから出てた『FUTURE ELECTRONICA』ってコンピの中に入ってて、それで知った気がします。
レッド・スナッパーは今年に再発もされました。30周年記念リマスター盤として、アンドリュー・ウェザオールのリミックスなどが追加収録されています!
ー そうなんですね!
うわぁ...懐かしいですね...。ダブっぽい要素もあったりしてカッコいいんですよね。
当時、こうした音楽は現行で聴かれてましたか?
ー そうですね。当時はざっくり、バウンスとか見て良さそうなやつを視聴して、みたいな感じでした。ダブに関しては、エレクトロニックの延長で聴くようになって。〈Basic Channel〉に代表されるようなミニマルテクノやダブが好きです。POLEとかも。
他に推薦盤で挙げられた、Laraaji『Bring On The Sun』は、POLEことステファン・ベトケがマスタリングを担当してます。
ー なるほど...。もともと、このアルバムはデジタルで聴いていました。ただ、今年初めてライブを観て、スピリチュアルな入り口から、お客さんに向けたユーモアもあったりして。すごいハッピーなパフォーマンスを観て、改めて曲の事も理解できた気がします。
OPN (Oneohtrix Point Never) の『R Plus Seven』も推薦盤に挙げられてましたね。
ー 2000年代 - 2010年代ですかね。衝撃を受けたというか。これもMVがきっかけかもしれません。すごく気持ち悪いMVがあって、Youtubeでは公開中止になったんですが。(アルバム『R Plus Seven』収録の「Still Life」 )アレが大好きで、なんか気持ち悪いけどカッコいい...みたいな。
アルバムを初めて聴いた時は、明らかに今までのサウンドと異質な感じがして、僕はゲームも好きなんですけど、暗い感じで怪しげな「女神転生」のBGMっぽい雰囲気があって。
音色も、それまでは「ダサい」とされてきた音色を頻繁に取り入れて、時代の変わり目というか「これがアリになったの?」みたいな。アートワークも含めて、それまでの価値観がOPNによってグラッと変わって。ヴェイパーウェイヴの先駆けですし、すごい存在だなって思います。
ちょうど11月21日には、OPNの最新アルバム『Tranquilizer』がリリースされ、来年2026年4月の来日もアナウンスされました!ライブも圧巻で、2024年のツアーで披露された人形劇は 、大きな衝撃と共に話題を呼びました。次の来日も、映像作家のフリーカ・テット (Freeka Tet) と再びタッグを組んだライブセットになるそうです。
ー 去年のライブは観れなかったんですけど、ヤバそうでしたよね...。
『Tranquilizer』は「戻ってきたOPN ! 」って感じです。ディストピアっぽさや、レプリカっぽい音色も堪らないです。
オウテカもOPNも、MVやヴィジュアルなどの視覚的なイメージがきっかけですね。
ちょうど今、絵を軸とした個展『uchigawa tankentai展』も開催されてますが、こうした視覚的イメージは、ご自身の作曲活動にも影響されてますか?
ー そうですね。僕自身も音楽をはじめる前に、もともと絵を描いていたので。
アルバムを制作する時に、イメージをまず絵にしてみてから音に当てはめる事も多いです。
今回の個展『uchigawa tankentai展』は〈Hyperdub〉より2023年にデジタルリリースされているEP『uchigawa tankentai』が基点になっていると伺いました。
ーコンセプト的には『uchigawa tankentai』から次なる作品へ向けたイメージ、といった感じです。今回は漫画っぽい絵も描いてみたり、「人から良く見られたい」という気持ちを排除して、描く楽しみに焦点を当てました。
2021年のアルバム『Yasuragi Land』から、2023年のEP『uchigawa tankentai』までの間に、ご自身の変化はありましたか?
ー それが、めちゃくちゃあって。なんか『Yasuragi Land』の後も色々と作曲してたんですが、だんだん自分の中の方向性が定まらなくなってきちゃって...。それで、自分探しじゃないですけど「自分の内側を見つめ直そう」と。『uchigawa tankentai』のタイトルはそういう意味になります。自分探しの旅は今も続いていて、今回の個展のテーマでもあります。
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食品まつり a.k.a foodman
名古屋拠点のエレクトロニック・ミュージック/プロデューサー。
X :
@shokuhin_maturi
Instagram :
@tyousinkai
【開催中】
uchigawa tankentai展
ー uchigawa(内側)から mukougawa(向こう側)へ ー
会期:2025年11月15日(土)~12月10日(水)
休廊:日曜
時間:12:00 ‒ 20:00 ※イベントに応じ不定休
入場:無料
会場:
Open Room
住所:〒151-0061 東京都渋谷区初台1-39-12 初台富士ハイライズ1F
※展示作品はすべて販売。
※食品まつりa.k.a foodmanのZINE、作品、グッズも販売予定。
本展は、2023年に発表されたEP『uchigawa tankentai』を基点に、画家として「自分との対話」や「内なる葛藤」をめぐる精神的探求を可視化する試み。出品される20点の作品は、一枚ごとに独立した物語を持ちながらも、共通して〈真の自分〉との出会い、〈自分自身との戦い〉というテーマを内包している。
「いま、uchigawa(内側)が熱い。」
“uchigawa(内側)”とは、心の深層に沈殿する記憶や感情、まだ言語の形をとらない意識の原初的層を指す。そこに宿るのは、誰の胸の奥にも燃える、小さな火。
この“探検”はuchigawa(内側)のコアにおいて脈動する原初の熱へと向かう試みであり、その極点において開かれる未知の光景=mukougawa(向こう側) を志向する精神的旅路。内省の静寂と覚醒の衝動が交錯するその瞬間、観る者の心にも確かな温度が灯るだろう。
大阪で話題を呼んだ「BEATINK Listening Space」
食品まつり a.k.a foodman音楽カルチャーを愛する、すべての人に向けた特別な空間が
11月末までの期間限定で、待望の東京上陸を果たした。
名古屋拠点のエレクトロニック・ミュージック / プロデューサー。
Burialらを輩出したKode9主催のUK重要レーベル〈Hyperdub〉から2021年にリリースした『Yasuragi Land』は、Pitchforkをはじめとする年間ベストに数多く選出。ワールドワイドな活動で、シーンの重要パーティーへも数多く出演し、昨年の『Bonobo presents OUTLIER』にも参戦。個展『uchigawa tankentai展』も開催中。下記詳細を要チェック。
uchigawa tankentai展
ー uchigawa(内側)から mukougawa(向こう側)へ ー
会期:2025年11月15日(土)~12月10日(水)
休廊:日曜
時間:12:00 ‒ 20:00 ※イベントに応じ不定休
入場:無料
会場:Open Room
住所:〒151-0061 東京都渋谷区初台1-39-12 初台富士ハイライズ1F
※展示作品はすべて販売。
※食品まつりa.k.a foodmanのZINE、作品、グッズも販売予定。
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「BEATINK Listening Space」会場のレコードから何枚か推薦盤をピックアップして頂きました。その中から、まずは来年2月に来日を控えるオウテカ (Autechre) についてお話をお聞かせください。
ー 「Gantz Graf」のMVを最初観た時は本当にびっくりしました。映像と音が、生き物みたいにうねっているような。「なんだこれ!」って。
そこからオウテカは、けっこう聴くようになりましたね。
「Gantz Graf」のMVを手掛けた作家・Alexander Rutterfordは、あのChris Cunninghamを通じてオウテカと繋がったそうです。エイフェックス・ツインなども、同じようにMVがきっかけで知った方も多いと思います。そうしたビジュアルの魅力も〈WARP〉ならではだと感じますが、オウテカ以外の〈WARP〉作品など、レーベル単位で掘り下げたりはしましたか?
ー 最初の方の〈WARP〉とかは、いろいろ聴きましたね。
レッド・スナッパー (Red Snapper) ってバンドがいて。確かSONYから出てた『FUTURE ELECTRONICA』ってコンピの中に入ってて、それで知った気がします。
レッド・スナッパーは今年に再発もされました。30周年記念リマスター盤として、アンドリュー・ウェザオールのリミックスなどが追加収録されています!
ー そうなんですね!
うわぁ...懐かしいですね...。ダブっぽい要素もあったりしてカッコいいんですよね。
当時、こうした音楽は現行で聴かれてましたか?
ー そうですね。当時はざっくり、バウンスとか見て良さそうなやつを視聴して、みたいな感じでした。ダブに関しては、エレクトロニックの延長で聴くようになって。〈Basic Channel〉に代表されるようなミニマルテクノやダブが好きです。POLEとかも。
他に推薦盤で挙げられた、Laraaji『Bring On The Sun』は、POLEことステファン・ベトケがマスタリングを担当してます。
ー なるほど...。もともと、このアルバムはデジタルで聴いていました。ただ、今年初めてライブを観て、スピリチュアルな入り口から、お客さんに向けたユーモアもあったりして。すごいハッピーなパフォーマンスを観て、改めて曲の事も理解できた気がします。
OPN (Oneohtrix Point Never) の『R Plus Seven』も推薦盤に挙げられてましたね。
ー 2000年代 - 2010年代ですかね。衝撃を受けたというか。これもMVがきっかけかもしれません。すごく気持ち悪いMVがあって、Youtubeでは公開中止になったんですが。(アルバム『R Plus Seven』収録の「Still Life」)アレが大好きで、なんか気持ち悪いけどカッコいい...みたいな。
アルバムを初めて聴いた時は、明らかに今までのサウンドと異質な感じがして、僕はゲームも好きなんですけど、暗い感じで怪しげな「女神転生」のBGMっぽい雰囲気があって。
音色も、それまでは「ダサい」とされてきた音色を頻繁に取り入れて、時代の変わり目というか「これがアリになったの?」みたいな。アートワークも含めて、それまでの価値観がOPNによってグラッと変わって。ヴェイパーウェイヴの先駆けですし、すごい存在だなって思います。
ちょうど11月21日には、OPNの最新アルバム『Tranquilizer』がリリースされ、来年2026年4月の来日もアナウンスされました!ライブも圧巻で、2024年のツアーで披露された人形劇は、大きな衝撃と共に話題を呼びました。次の来日も、映像作家のフリーカ・テット (Freeka Tet) と再びタッグを組んだライブセットになるそうです。
ー 去年のライブは観れなかったんですけど、ヤバそうでしたよね...。
『Tranquilizer』は「戻ってきたOPN ! 」って感じです。ディストピアっぽさや、レプリカっぽい音色も堪らないです。
オウテカもOPNも、MVやヴィジュアルなどの視覚的なイメージがきっかけですね。
ちょうど今、絵を軸とした個展『uchigawa tankentai展』も開催されてますが、こうした視覚的イメージは、ご自身の作曲活動にも影響されてますか?
ー そうですね。僕自身も音楽をはじめる前に、もともと絵を描いていたので。
アルバムを制作する時に、イメージをまず絵にしてみてから音に当てはめる事も多いです。
今回の個展『uchigawa tankentai展』は〈Hyperdub〉より2023年にデジタルリリースされているEP『uchigawa tankentai』が基点になっていると伺いました。
ーコンセプト的には『uchigawa tankentai』から次なる作品へ向けたイメージ、といった感じです。今回は漫画っぽい絵も描いてみたり、「人から良く見られたい」という気持ちを排除して、描く楽しみに焦点を当てました。
2021年のアルバム『Yasuragi Land』から、2023年のEP『uchigawa tankentai』までの間に、ご自身の変化はありましたか?
ー それが、めちゃくちゃあって。なんか『Yasuragi Land』の後も色々と作曲してたんですが、だんだん自分の中の方向性が定まらなくなってきちゃって...。それで、自分探しじゃないですけど「自分の内側を見つめ直そう」と。『uchigawa tankentai』のタイトルはそういう意味になります。自分探しの旅は今も続いていて、今回の個展のテーマでもあります。
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食品まつり a.k.a foodman
名古屋拠点のエレクトロニック・ミュージック/プロデューサー。
X : @shokuhin_maturi
Instagram : @tyousinkai
【開催中】
uchigawa tankentai展
ー uchigawa(内側)から mukougawa(向こう側)へ ー
会期:2025年11月15日(土)~12月10日(水)
休廊:日曜
時間:12:00 ‒ 20:00 ※イベントに応じ不定休
入場:無料
会場:Open Room
住所:〒151-0061 東京都渋谷区初台1-39-12 初台富士ハイライズ1F
※展示作品はすべて販売。
※食品まつりa.k.a foodmanのZINE、作品、グッズも販売予定。
本展は、2023年に発表されたEP『uchigawa tankentai』を基点に、画家として「自分との対話」や「内なる葛藤」をめぐる精神的探求を可視化する試み。出品される20点の作品は、一枚ごとに独立した物語を持ちながらも、共通して〈真の自分〉との出会い、〈自分自身との戦い〉というテーマを内包している。
「いま、uchigawa(内側)が熱い。」
“uchigawa(内側)”とは、心の深層に沈殿する記憶や感情、まだ言語の形をとらない意識の原初的層を指す。そこに宿るのは、誰の胸の奥にも燃える、小さな火。
この“探検”はuchigawa(内側)のコアにおいて脈動する原初の熱へと向かう試みであり、その極点において開かれる未知の光景=mukougawa(向こう側) を志向する精神的旅路。内省の静寂と覚醒の衝動が交錯するその瞬間、観る者の心にも確かな温度が灯るだろう。