初期の名曲「Sweetness and Light」から、「De-Luxe」の浮遊感あふれる美しさ、さらにはアバの「Hey Hey Helen」の軽快なカバーまで。『Gala』は勝利の連続だ。
- Pitchfork(「史上最高のシューゲイザー・アルバム50選」第8位)

電子的な残響やエフェクトに包まれたストラミングによって、贅沢でうねるようなハーモニーの渦を生み出すラッシュ。その上を、ミキ・ベレーニの軽やかなリード・ヴォーカルとエマ・アンダーソンの無重力のようなハーモニーが浮遊し、渦巻くギターの中で、幻想が崩壊する様子が静かに描き出されていく。
- The New York Times (1990)

「De-Luxe」の鋭くねじれたリフ、「Downer」の制御されたスラッシュ、「Thoughtforms」の陶酔的なうねりまで、ラッシュはまるで完璧に設計された存在のようだった。スタジオv23のヴァーン・オリバーが手がけた美しいアートワークまでも含めて。
- The Quietus


90年代のシューゲイザー、ドリーム・ポップシーンを代表するバンドの一つであるラッシュ。日本の血を引くミキ・ベレーニと、エマ・アンダーソンを中心に構築されたラッシュが、1990年にアメリカおよび日本市場におけるバンドの紹介作品としてリリースされた『Gala』が今年でリリース35周年を迎えるにあたり、初のリイシューがされることが決定した。ケヴィン・ヴァンバーゲンによる2025年リマスター音源を収録した本作は、国内流通仕様盤CDと日本語帯付き限定盤LPが11月14日に発売され、いずれにも〈4AD〉の同胞、ジェニー・ヴァル(Jenny Hval)による作品紹介の日本語訳が封入される。また〈4AD〉公式サイト限定で、v23(ヴォーン・オリヴァーとクリス・ビッグ)によるオリジナル・アートワークを用いたクリス・ビッグの新デザインが採用されたデラックス仕様3枚組LP(3x12インチ)+7インチボックスセット、限定グッズ(Tシャツ2種、ピンバッジ、ポスター)が発売されている。

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ラッシュの『Gala』は、バンドの初期作品──『Scar』(1989年)、『Mad Love』(1990年)、『Sweetness and Light』(1990年)──を逆年代順にまとめたデビュー・コンピレーション・アルバムで、アバの「Hey Hey Helen」のカバーと、ロビン・ガスリーによる「Scar」のエクステンデッド・ミックス「Scarlet」を追加収録。『Gala』35周年記念盤は、2023年にリマスターされたラッシュの3枚のスタジオ・アルバム──『Spooky』、『Split』、『Lovelife』──のリイシューに続くもの。昨年、ラッシュはクライテリオン・チャンネルと提携し、短編映像作品『A Far From Home Movie』を公開。この作品は、ベーシストのフィル・キングが制作したもので、1992年から1996年までのツアー中にスーパー8mmフィルムで撮影した貴重な映像を編集し、ドラマーのクリス・アクランドの追悼として公開された。

ラッシュ『Gala』35周年記念盤は、CD、LP、デジタル/ストリーミングで11月14日(金)に世界同時リリース。国内流通仕様盤CDと日本語帯付き限定盤LPには、〈4AD〉の同胞、ジェニー・ヴァルによる作品紹介の日本語訳が封入。輸入盤は」CDとLP、カセットが発売される。