Echo45 Sound System
Nightmares On Wax
RELEASE: 2025.12.05
ナイトメアズ・オン・ワックスが新曲13曲を収録した
ミックス・テープをリリース!
ジャイルス・ピーターソン、ゴールディー、Daddy Gらの
声も収録!
エレクトロニック・ミュージックのトップ・レーベルとして世界に君臨する名門レーベル〈Warp〉の最初期から参加し、30年以上にわたるキャリアを誇る、ナイトメアズ・オン・ワックスことジョージ・エヴリンが新曲13曲を収録した最新ミックステープをリリース!
常にサウンドの可能性を再定義し続けてきた彼は、『Smokers Delight』や『Carboot Soul』のサンプリング全盛期から、『In A Space Outta Sound』や『Shout Out! To Freedom』といった内省的かつ変革的な旅路に至るまで、自身の作品群は単なる音楽を超え、感情の共鳴、文化、進化そのものを体現してきた。
リーズのサウンドシステム文化に根差す彼の旅は、母親から託されたたった5ポンドの古びたスピーカーボックスを「Echo45」と名付けたことから始まった。この出会いが彼の人生を変えることとなる。そして彼は今回、その系譜をさらに推し進める──『Echo45 Sound System』という名のミックステープは、祝祭であり宣言でもある。いや、それ以上だ。ソウル、ルーツ・レゲエ、ヒップホップ、ダブ、エレクトロニックのテクスチャーを大胆に融合させた、まさに生きたサウンドシステム体験なのである。また、今作にはヤシーン・ベイ (ex. モス・デフ)、オスカー・ジェローム(Oscar Jerome)、グリーンティ・ペン(Greentea Peng)、セイディー・ウォーカー(Sadie Walker)、リアム・ベイリー(Liam Bailey)ら、多彩なコラボレーター陣が参加している。
『Echo45 Sound System』にはナイトメアズ・オン・ワックスによる新曲13曲が収録されており、さらにサウンドデザインやトースティングを織り込み、海賊ラジオの放送を思わせる特別なミックスも収録されている。先行シングル「Bang Bien」は、ヤシーン・ベイ (ex. モス・デフ)を迎えた注目のコラボレーションであり、未来的なビートワークと社会的メッセージを融合させている。
本作はオスカー・ジェロームをフィーチャーし、力強くも高揚感溢れる「Echo45, We Are!」で幕をあける。その後に続くのは、深いグルーヴ、コンシャスなリリック、そして幻想的なプロダクションが入り混じるジャンルを越境した旅だ。Louis VIとの「Dive Into」はジャジーな心地よさを湛え、リアム・ベイリーとハイレ・シュプリーム(Haile Supreme)を迎えた「Desire」では、タイムレスかつノスタルジックなソウルが展開されている。
『Echo45 Sound System』全体を通して、UKシーンの重鎮やキーパーソンの声をサンプリングが編み込まれており、ジャイルス・ピーターソン、ゴールディー、Daddy G、ナターシャ・ディグス(Natasha Diggs)、モキシー(Moxie)、コリーン 'コスモ' マーフィー(Colleen “Cosmo” Murphy)ら多数が声で参加している。これらはサウンドシステム文化の文化的重みと歴史に敬意を示すものだ。また、ロンドン拠点のメンズウェアデザイナー、ニコラス・デイリーが本作のクリエイティブ・ディレクション、スタイリング、写真監修、さらにマーチャンダイズのデザインを手掛けている。こうした要素やコラボレーションはUKの系譜に深く根ざしながらも、その未来的な解釈への扉を開くものとなっている。だが、いかに多くのコラボが加わろうとも、『Echo45 Sound System』は間違いなくナイトメアズ・オン・ワックスそのものだ。
プロダクションは自在でありながらも揺るぎなく、根源的でありながら無限に広がり続けている。この作品は強い意志を宿し、統一、自由、そして前進を掲げた音のマニフェストとして息づいているのだ。刹那を追いがちな今の時代に、本作は「立ち止まり、感じること」を促す。「音」そのものではなく、「音が生み出す空間」こそが重要であり、そこは内省し、つながり、想像するための場だ。
『Echo45 Sound System』を通じてNightmares On Waxは、自身が懐古主義ではなくタイムレスな存在であることを再確認させる。ムードとメッセージを編み上げる熟練のキュレーターとして、ジョージ・エヴリンは過去を瓶詰めにし、それを未来へと注ぎ込み続ける。