エズラ・コレクティヴのメンバーで、ロンドンを拠点に活動するキーボードプレイヤー/作曲家/バンドリーダー/プロデューサーのジョー・アーモン・ジョーンズが、6年ぶりとなるニューアルバムを自身のレーベル〈Aquarii〉よりリリースする。本作は2部構成の大作となっており、1枚目の『All The Quiet (Part I)』は3月28日、2枚目の『All The Quiet (Part II)』は6月13日にリリースされる。今回の発表に合わせて、リードシングル「Kingfisher」が公開された。
Joe Armon-Jones - Kingfisher (feat. Asheber)
YouTube
https://youtu.be/B9dRv5WmECE/
配信リンク
https://aquarii.ffm.to/allthequiet/
『All The Quiet』は、ジャズや音響の本質を理解し、センス溢れるピアノ演奏で多くを魅了するジョー・アーモン・ジョーンズの新たな芸術的到達点を示すものとなっている。アシェバー、グリーンティー・ペン、ウー・ルー、ヤスミン・レイシーといったアーティストも参加していながら、ジョーがすべての作曲、プロデュース、ミックスを手がけ、ピアニスト、ソングライターとしての本領を発揮している。
2019年のソロアルバム『Turn To Clear View』以来、ジョー・アーモン・ジョーンズは現在隆盛を極めるUKジャズ・シーンの中心で精力的に活動してきた。 世界中をツアーし、自身のスタジオを設立、UKジャズ・シーンの様々なプロジェクトに貢献し、マックスウェル・オーウィン、ハク・ベイカー、ダブステップのパイオニアであるマーラとのコラボレーションも行っている。
『All The Quiet』の起源は、ロックダウンの時期にある。創造的な刺激を求めていたジョー・アーモン・ジョーンズは、キング・タビーの革新的なプロダクションや、生のダブ・サウンドシステムを直接体感したときの感覚にインスパイアされ、ミキシングデスクの使い方を独学で習得。やがて自宅にリール・トゥ・リールのテープマシンやスプリングリバーブを備えたスタジオを構築し、自身のソロやアンサンブルの録音を使ってミキシングを実験し、その成果を友人たちのサウス・ロンドンにあるサウンドシステムUnit 137で試聴するようになった。この手法はジャズの即興演奏と大して違わないと彼は語り、「ダブのサウンド世界を探求することに夢中になったんだ。そのプロセスをジャズやファンク、そして自分が愛するあらゆる音楽に応用していった」とコメントしている。
本作のレコーディングは、Livingstone StudiosとPress Playで4日間集中的に行われた。ドラマーのナシェット・ワキリ(Natcyet Wakili)、ベーシストのムタレ・チャシ (Mutale Chashi)、パーカッショニストのクウェイク・バス (Kwake Bass)、そしてホーンセクションとしてヌバイア・ガルシア (Nubya Garcia)、エズラ・コレクティヴの盟友、ジェームス・ モリソン (James Mollison)とイフェ・オグンジョビ (Ife Ogunjobi) といった精鋭ミュージシャンたちと共に演奏を重ねた。それらのセッションをテープに収めた後、彼は徹底した編集とプロダクションの工程に入る。自身のボーカルやシンセを加え、ベースやドラムにはダブ・ディレイやエコーのニュアンスを織り交ぜることによって、緻密な音のテクスチャーを作り上げながら、即興の自由さを内包したサウンドを生み出した。
アルバムの形が見えてくると、ジョー・アーモン・ジョーンズは次第にアルバムのテーマを意識するようになった。彼がたどり着いたのは、創造の精神に対する無関心と敵意がはびこる時代の中で、音楽の魂を守る音の騎士が戦うという幻想的な物語。 一見すると空想的かもしれないが、ここには音楽が商品化され、価値を失いつつある現状への深刻な問題意識が込められている。ジョー・アーモン・ジョーンズは「今、僕たちが目の当たりにしている状況の究極の終着点のようなものだ」とコメントしている。 この物語を表現するため、彼の長年のビジュアルコラボレーターであるディヴィヤ・シャーロー (Divya Scialo)とラルフ・ベリーマン (Ralph Berryman)が『All The Quiet』のデラックスLPに付属するアートワークとコミックブックを手がけている。
『All The Quiet』全体を通して、自由、コミュニティ、抵抗というテーマが貫かれている。先行シングル「Kingfisher」では、ウェスト・ロンドンのダブ・ポエット、アシェバーがコミュニティ、祝祭、革命について甘美に歌い上げる。そして、ヤズミン・レイシーがフィーチャーされた、クールな確信に満ちた「One Way Traffic」は、ダブ・リコンストラクションの最終章として『All The Quiet Part II』の幕を閉じる。 しかし、これは間違いなくジョー・アーモン・ジョーンズの作品だ。音楽の人を動かす力を持つことを深く表現すると同時に、それを守るべきものだという強い意志を示した、力強い声明である。
ジョー・アーモン・ジョーンズ|Joe Armon-Jones
サウス・ロンドンを拠点とするキーボードプレイヤー/作曲家/バンドリーダー。影響力のあるジャズ教育プログラムTomorrow’s Warriorsの卒業生であり、マーキュリー賞を受賞したクインテット、エズラ・コレクティヴの創設メンバーの一人でもある。彼の卓越したピアノ演奏と即興の才能は広く認められ、モーゼス・ボイド、ヌバイア・ガルシア、シード・アンサンブル、トニー・アレンといったアーティストのプロジェクトに参加するなど、引く手あまたのコラボレーターとして活躍してきた。
2018年、ジャイルス・ピーターソン主宰の〈Brownswood〉からソロ・デビュー・アルバム『Starting Today』をリリース。翌2019年には、ジョージア・アン・マルドロウ (Brainfeeder) やオボンジャヤール(XL)をフィーチャーした『Turn To Clear View』を発表。ジャズ、ファンク、ラップを贅沢に融合させたこの作品は高く評価され、Time誌の年間ベスト10アルバムの一つにも選ばれた。
2021年には、自身のレーベル〈Aquarii Records〉を設立し、ソロおよびコラボレーション作品の発表の場を確立する。2022年にはダブステップのパイオニア、マーラとともにスピーカーを震わせるEP『A Way Back』をリリースし、2023年には長年のクリエイティブ・パートナーであるマックスウェル・オウィンとのクラブ仕様のアルバム『Archetype』を発表した。 そして2025年、彼は自身最大のクリエイティブ・プロジェクトとなる大作アルバム『All The Quiet』を完成させた。
Joe Armon-Jones - Kingfisher (feat. Asheber)
YouTube https://youtu.be/B9dRv5WmECE/
配信リンク https://aquarii.ffm.to/allthequiet/
『All The Quiet』は、ジャズや音響の本質を理解し、センス溢れるピアノ演奏で多くを魅了するジョー・アーモン・ジョーンズの新たな芸術的到達点を示すものとなっている。アシェバー、グリーンティー・ペン、ウー・ルー、ヤスミン・レイシーといったアーティストも参加していながら、ジョーがすべての作曲、プロデュース、ミックスを手がけ、ピアニスト、ソングライターとしての本領を発揮している。
2019年のソロアルバム『Turn To Clear View』以来、ジョー・アーモン・ジョーンズは現在隆盛を極めるUKジャズ・シーンの中心で精力的に活動してきた。 世界中をツアーし、自身のスタジオを設立、UKジャズ・シーンの様々なプロジェクトに貢献し、マックスウェル・オーウィン、ハク・ベイカー、ダブステップのパイオニアであるマーラとのコラボレーションも行っている。
『All The Quiet』の起源は、ロックダウンの時期にある。創造的な刺激を求めていたジョー・アーモン・ジョーンズは、キング・タビーの革新的なプロダクションや、生のダブ・サウンドシステムを直接体感したときの感覚にインスパイアされ、ミキシングデスクの使い方を独学で習得。やがて自宅にリール・トゥ・リールのテープマシンやスプリングリバーブを備えたスタジオを構築し、自身のソロやアンサンブルの録音を使ってミキシングを実験し、その成果を友人たちのサウス・ロンドンにあるサウンドシステムUnit 137で試聴するようになった。この手法はジャズの即興演奏と大して違わないと彼は語り、「ダブのサウンド世界を探求することに夢中になったんだ。そのプロセスをジャズやファンク、そして自分が愛するあらゆる音楽に応用していった」とコメントしている。
本作のレコーディングは、Livingstone StudiosとPress Playで4日間集中的に行われた。ドラマーのナシェット・ワキリ(Natcyet Wakili)、ベーシストのムタレ・チャシ (Mutale Chashi)、パーカッショニストのクウェイク・バス (Kwake Bass)、そしてホーンセクションとしてヌバイア・ガルシア (Nubya Garcia)、エズラ・コレクティヴの盟友、ジェームス・ モリソン (James Mollison)とイフェ・オグンジョビ (Ife Ogunjobi) といった精鋭ミュージシャンたちと共に演奏を重ねた。それらのセッションをテープに収めた後、彼は徹底した編集とプロダクションの工程に入る。自身のボーカルやシンセを加え、ベースやドラムにはダブ・ディレイやエコーのニュアンスを織り交ぜることによって、緻密な音のテクスチャーを作り上げながら、即興の自由さを内包したサウンドを生み出した。
アルバムの形が見えてくると、ジョー・アーモン・ジョーンズは次第にアルバムのテーマを意識するようになった。彼がたどり着いたのは、創造の精神に対する無関心と敵意がはびこる時代の中で、音楽の魂を守る音の騎士が戦うという幻想的な物語。 一見すると空想的かもしれないが、ここには音楽が商品化され、価値を失いつつある現状への深刻な問題意識が込められている。ジョー・アーモン・ジョーンズは「今、僕たちが目の当たりにしている状況の究極の終着点のようなものだ」とコメントしている。 この物語を表現するため、彼の長年のビジュアルコラボレーターであるディヴィヤ・シャーロー (Divya Scialo)とラルフ・ベリーマン (Ralph Berryman)が『All The Quiet』のデラックスLPに付属するアートワークとコミックブックを手がけている。
『All The Quiet』全体を通して、自由、コミュニティ、抵抗というテーマが貫かれている。先行シングル「Kingfisher」では、ウェスト・ロンドンのダブ・ポエット、アシェバーがコミュニティ、祝祭、革命について甘美に歌い上げる。そして、ヤズミン・レイシーがフィーチャーされた、クールな確信に満ちた「One Way Traffic」は、ダブ・リコンストラクションの最終章として『All The Quiet Part II』の幕を閉じる。 しかし、これは間違いなくジョー・アーモン・ジョーンズの作品だ。音楽の人を動かす力を持つことを深く表現すると同時に、それを守るべきものだという強い意志を示した、力強い声明である。
ジョー・アーモン・ジョーンズ|Joe Armon-Jones
サウス・ロンドンを拠点とするキーボードプレイヤー/作曲家/バンドリーダー。影響力のあるジャズ教育プログラムTomorrow’s Warriorsの卒業生であり、マーキュリー賞を受賞したクインテット、エズラ・コレクティヴの創設メンバーの一人でもある。彼の卓越したピアノ演奏と即興の才能は広く認められ、モーゼス・ボイド、ヌバイア・ガルシア、シード・アンサンブル、トニー・アレンといったアーティストのプロジェクトに参加するなど、引く手あまたのコラボレーターとして活躍してきた。
2018年、ジャイルス・ピーターソン主宰の〈Brownswood〉からソロ・デビュー・アルバム『Starting Today』をリリース。翌2019年には、ジョージア・アン・マルドロウ (Brainfeeder) やオボンジャヤール(XL)をフィーチャーした『Turn To Clear View』を発表。ジャズ、ファンク、ラップを贅沢に融合させたこの作品は高く評価され、Time誌の年間ベスト10アルバムの一つにも選ばれた。
2021年には、自身のレーベル〈Aquarii Records〉を設立し、ソロおよびコラボレーション作品の発表の場を確立する。2022年にはダブステップのパイオニア、マーラとともにスピーカーを震わせるEP『A Way Back』をリリースし、2023年には長年のクリエイティブ・パートナーであるマックスウェル・オウィンとのクラブ仕様のアルバム『Archetype』を発表した。 そして2025年、彼は自身最大のクリエイティブ・プロジェクトとなる大作アルバム『All The Quiet』を完成させた。