それはまだそこにある。まだそこにある。あの春に成長したんだから。

エレナ・トンラを中心にロンドンを拠点に活動する3ピース・バンド、ドーターが7年ぶり3作目となる最新作『Stereo Mind Game』を4/7(金)にリリースする。同作より、エレナのカリスマティックな歌声とバンドのメランコリックなサウンドスケープが光る先行シングル「Be On Your Way」が公開されている。

Daughter - Be On Your Way (Official Video)


ドーターは、エレナ・トンラ(vo,g)、イゴール・へフェリ(g)、レミ・アギレラ(ds)から成る3ピース・バンドで、2010年にロンドンで結成。2012年に新人発掘音楽フェスSXSWでのライヴが話題となり、英名門レーベル〈4AD〉と契約する。その後リリースされたデビュー・アルバム『If You Leave』(2013)は、UKチャート初登場トップ20に輝き2作目『Not To Disappear』(2016)も各メディアから絶賛され、ライブは世界各地でソールド・アウトとなった。2017年にゲームのサウンドトラック『Music from Before the Storm』(2017)をリリースし、ザ・ナショナルのツアーのサポート・アクトなども務めたが、メンバーはそれぞれの制作活動に専念していた。エレナは2018年、ソロ・プロジェクトのエックス・レイ(Ex:Re)を始動し、同年にセルフ・タイトルのアルバムを発表した。

7年ぶりのスタジオ・アルバムとなる『Stereo Mind Game』はドーターにとって新たな章となる作品。イゴールとレミはロンドンを離れ、物理的な距離やパンデミックに阻まれたにも関わらずバンドは時間を見つけては一緒に制作を続けていた。2021年にアルバムのレコーディングに本格的に着手。イギリスのデヴォン、ブリストル、ロンドン、カリフォルニア州サンディエゴ、ワシントン州バンクーバーなど様々な場所で制作を行った。

レコードの作曲中にエレナがカリフォルニアで出会った人物への切ない気持ちを歌うラブ・ソング「Be On Your Way」を筆頭に、イゴールが初めてボーカルとして参加した「Future Lover」や「Swim Back」、エレナの歌声が美しくブラス・カルテットが温かみをもたらすバラード・ナンバー「Neptune」などの全12曲が収録されており、エックス・レイにも参加していたジョセフィーン・スティーヴンソンによるオーケストレーションと共にロンドンのストリングス・オーケストラ、12アンサンブルが作品を通してフィーチャーされている。

10年以上かけて最も暗い感情を音楽を通じて表現してきたドーターにとって、最も明るい音楽作品となったという『Stereo Mind Game』は、2023年4月7日世界同時発売。日本盤CDには解説および歌詞対訳が封入され、アンビエントやドローンなどで活躍する日本人アーティスト畠山地平が手掛けたリミックス「Be On Your Way (Chihei Hatakeyama Remix)」がボーナス・トラックとして追加収録される。輸入アナログは通常盤に加え、エコ・ミックス・カラー・ヴァイナルがリリースされる。