Wisdom Of Elders
Shabaka and the Ancestors
RELEASE: 2016.09.16
これはカマシへのロンドンからの回答か…現行UKブラック・ジャズの最高峰シャバカ・ハッチングス、遂に光臨。
NYのロバート・グラスパー、LAのカマシ・ワシントン、マンチェスターのゴーゴー・ペンギンやママル・ハンズ、メルボルンのハイエイタス・カイヨーテなど世界各国で新たなジャズの潮流が巻き起こる中、その全てを予見してきたジャイルス・ピーターソンのBrownswoodより、ロンドンを拠点に活動するアフリカ系テナー・サックス奏者シャバカ・ハッチングスが南アフリカの精鋭ジャズマン達を率いた初リーダー作品のリリースを発表。ジャズはもちろん、その個性豊かなプレイヤビリティはサンズ・オブ・ケメット、ザ・コメット・イズ・カミング、メルト・ユア・セルフ・ダウンなどボーダーレスなバンド活動でも存分に発揮され、近年ではサン・ラ・アーケストラの一員として活躍し、ムラトゥ・アスタトゥケからジョニー・グリーンウッドまで幅広いアーティストとコラボレート。JazzFMやMOBOなど数々の音楽賞を受賞してきた。
わずか1日でレコーディングされたという今回のアルバムは、ハッチングスが長年称賛してきた南アフリカのジャズ・ミュージシャン集団と行ったセッションの記録である。マックス・ローチ、アーチ―・シェップ、そしてユセフ・ラティーフに師事したアフリカを代表するサックス奏者ジム・ンガワナや南アフリカのセロニアス・モンクの異名をとったベキ・ムセレクといった偉人達もかつて籍を置いたこのグループは、ハッチングスの書いた曲の中で自分達自身を再構成しながら、そこに南アフリカの血脈を注入。アメリカン・ジャズの系譜に彼ら独自の観点をもたらしている。ジョン・コルトレーン『至上の愛』、ファラオ・サンダース『ラヴ・イン・アス・オール』、諸作、そして2015年のカマシ・ワシントン『ザ・エピック』への回答とも言うべき、UKブラック・ジャズの最高峰がここに誕生した。
〈メンバー〉
Shabaka Hutchings Tenor sax
Mthunzi Mvubu Alto sax
Mandla Mlangeni Trumpet
Siyabonga Mthembu Vocals
Nduduzo Makhathini Rhodes, piano
Ariel Zomonsky Bass
Gontse Makhene Percussion
Tumi Mogorosi Drums