Ψ
patten
RELEASE: 2016.09.16
エイフェックス・ツイン、ボーズ・オブ・カナダ、オウテカに次ぐ才能、パテンによるトラップ、レイヴ、グライム、インダストリアルなど、ロンドンのモダン・クラブ・サウンドを解体、再構築した最先端ポップス!
ロンドンを拠点とする新鋭プロデューサー、パテンが、〈Warp〉から2枚目(自身のキャリア通算3枚目)となる、最新アルバムをリリースする。ギリシャ文字のΨ(読み方:プサイ、意味:様々な幻覚を指す)と名付けられた本作は、発展や崩壊の動的状態を示すものとしてジャケットに描かれている。本作より"A"と"D"という二人体制となったパテンのサウンドは、そのトリッピーな推進力はそのままに、全体的に一新されよりシャープに研ぎ澄まされている。
パテン曰く、「『Ψ』では、アトモスフィアー、音楽の幅、テクスチャーなど自分達が面白いと思ったものを抽出しているんだ。例えば、インダストリアル・ミュージックの中でもグラインディングでシティー寄りの音とか、UKダンスに脈々と受け継がれるハードコアなベース、80年代ゴス・サウンドのエモーショナルなグルーヴ、リハナに代表される現行ポップスのユニークなテッキーさ、グライムやフットワークやテクノの様なモダンなクラブ・サウンドとか、、、けど制約は一切設けず、色々な素材が自然に混ざり合うよう自由なスタンスで制作した。」
まるでシノ・トラップとでも形容できそうなシノ・グライム+トラップな「Locq」で幕を開けると、緊張感溢れるグライミーなテック・ベース「Sonne」でロンドン地下最先端の片鱗を見せつけ、ゴスの要素を抽出したメランコリーなインダストリアル・トラック「Used2 b」、"A"のヴォーカルが不穏にこだまするレイヴィーなトラップ「Blade」、今のデジタル・エイジを象徴するかのようにありとあらゆる素材に加工を施したデジタル・ダウンビート「Cache」など、ジャンルの垣根やテクノロジーの制約が崩壊した『今』の音楽シーンの流れを反映した見事な作品に仕上がっている。