SOME SMALL FORTUNE
corto.alto
RELEASE: 2026.09.04
PRE ORDER
CD 国内盤
BRC824(解説書・歌詞対訳付き/ボーナストラック追加収録)
BRC824(解説書・歌詞対訳付き/ボーナストラック追加収録)
¥ 3,000 +tax
インターネット時代の感性でジャズを更新する次世代の才能、コルトアルトがアルバム『SOME SMALL FORTUNE』をリリース!
マルチインストゥルメンタリスト/プロデューサー/作曲家/パフォーマーであるリアム・ショートールが率いるプロジェクト、コルトアルトがアルバム『SOME SMALL FORTUNE』を〈Ninja Tune〉よりリリースする。
スコットランド・ダンフリーズ生まれ、グラスゴー育ちのリアムは、この10年近く、グラスゴー南部にある自宅スタジオを拠点に、地元の親しいコラボレーターたちとともに、熱量あふれる即興演奏、ひねりの効いたプロダクション、そしてジャンルを横断する楽曲制作を積み重ねてきた。
『SOME SMALL FORTUNE』は、リアムのキャリアの中でも最もスケールが大きく、予測不能な魅力に満ちた作品だ。長年活動を共にしてきたグラスゴーのバンド・メンバーに加え、これまでで最も幅広いゲスト陣を迎え、エレクトロニック、クラシック、ポップ、インディーの要素を取り入れた、制作環境の枠を大きく超えるアルバムに仕上がっている。
自分が大好きなアーティストたちと一緒に曲を書いて、本当の意味でコラボレーションしたかったんだ。自分ですべてをコントロールするようなやり方ではなくてね。だから昔から聴いてきたミック・ジェンキンスや、素晴らしいスコットランドのシンガーソングライタージェイコブ・アロン、そして変幻自在なBINA.のようなアーティストに声をかけました。この作品では、自分自身もまったく新しい世界へ踏み込んでいます。
- Liam Shortall (corto.alto)
リアムの自由奔放で抑えきれないサウンドは、2023年のデビューアルバム『Bad With Names』でマーキュリー賞にノミネートされ、2025年にはAIMアワードのブレイクスルー・アーティスト賞を受賞。2025年のUKツアーは各地でソールドアウトし、ロンドンのKOKO公演も満員の観客を前に大成功を収めた。
トロンボーン、ベース、ギター、ドラムというライブ編成にサンプラーを加えた、その圧倒的なライブのエネルギーは『SOME SMALL FORTUNE』の制作にも大きな影響を与えたという。
14歳か15歳の頃、ア・トライブ・コールド・クエストのようなアーティストを聴いてヒップホップに夢中になり、独学で音楽制作を始めたんだ。当時はサンプリングやドラム・プログラミングばかりやっていた。この新作では、そんな原点に立ち返っている。ボーカルや環境音、フィールドレコーディングを切り刻みながら、これまでの自分のやり方や得意な領域から一歩踏み出した作品を作りたかったんだ。
ドラマーのグレアム・コステロ、同じくマーキュリー賞ノミネート経験を持つピアニスト、ファーガス・マクリーディ、サックス奏者マテウシュ・ソビエスキら長年のバンドメンバーとともに制作された本作は、掘り起こされた記憶と、旧友や新たなコラボレーターとの本能的な創造性が純粋なかたちで結実したアルバムとなっている。
オープニング曲「THIEF」は、刻まれたクラシカルなストリングス、力強いブレイクビーツ、ジャージー・クラブのベースラインでアルバムの勢いを提示。「WHODIS」では、リアムがJ・ディラを思わせるハードに跳ねるヒップホップ・ビートを鳴らし、その上でミック・ジェンキンスがラップを披露する。「OMNI」は豊かなストリングス・アレンジとスコットランドのシンガー、テラ・キンのソウルフルな歌声を融合させ、「TEMPLE」ではリアム自身の加工されたピッチ・ボーカルが、激しくうねるドラム・グルーヴの上を軽やかに駆け抜ける。そしてアルバムのラストを飾る「NOBLEHILL」では、唯一無二のスコットランド人シンガーソングライター、ジェイコブ・アロンと共演し、憂いを帯びたストリングスと繊細なギターの旋律、そして伸びやかな歌声が胸を打つエモーショナルなフィナーレを生み出している。
すべての楽曲は緻密なレイヤーで構築され、それぞれが鮮やかに異なる表情を持ちながらも、リアムの想像力が生み出す歓びに満ちたサウンドスケープの中でひとつに結びついている。そのコラージュ的なアプローチはアルバム・アートワークにも反映されており、幼少期に再発見した何百枚もの写真を細かく裁断し、再構成してスキャンすることで、歪みを帯びた新たな自身の肖像を作り上げている。
アルバムを作るときは100曲くらい作って、そのうち実際に作品に入るのは12〜15曲ほど。90%は失敗するものなんだ。でも、その失敗があるからこそ、残り10%のひらめきが作品全体に火をつける。もう「良いものが作れないかもしれない」という不安はないよ。どのアイデアに向き合い、育てていく価値があるのか、自分でわかるようになったから。このアルバムはまさにそのプロセスの証でもある。すべてのパートをまずデモにして、バンドと録音し、またデモに戻して録り直し、不要な部分を削りながら、音楽とともに時間を重ねていった。自分の部屋で少しずつ磨き続けているけれど、最終的に聴こえてくるのは、そうして積み重ねられた刺激的な共同制作の瞬間ごとの“火花”なんだ。
旅を続けるように自由で、ジャンルを超え、ひと言では定義できない音楽を携え、リアムは今、コルトアルトをグラスゴーの小さな部屋から世界へと羽ばたかせようとしている。