レーベルを代表するシンセ奏者が
ヴィンテージ・シンセサイザーを用いて制作した
現行電子音楽の傑作が新ジャケット仕様で発売!
『In Electric Time』は、Jeremiah ChiuがロサンゼルスのVintage Synthesizer Museum(VSM)で行った即興セッションから生まれた作品である。2023年6月29日、特別な事前構想もないままスタジオに入ったChiuは、VSMに所蔵されたヴィンテージ・シンセサイザー群を用い、その場で音をプログラムし、レイヤーを重ねていった。
セッションはわずか2日間で録音され、その後2日間で編集が完了した。完全アナログで録音され、Cooper Crain(Bitchin Bajas)もゲスト参加している。作品全体は、Chiuの長年のシンセサイザーに対する研究に基づきながらも、その場の直感によって組み立てられた有機的なエレクトロニック・ミュージックの連なりとなっている。
本作は、Raymond Scottのような鋭い編集感覚とスタジオの生々しい気配を併せ持ちつつ、Harmonia的な即時性とサイケデリックな流動性も想起させる。ヴィンテージ機材の特性や偶然性を“考古学的”に掘り起こしながら、編集においても異なる断片を対話させることで、録音と即興の境界を曖昧にしている点が特徴と言える。