オーストラリア・アデレード出身のベーシスト/作曲家Anna Butterssによる〈International Anthem〉からは初となるソロ作として発売された本作。2014年にロサンゼルスへ移住して以来、彼女はスタジオ/ツアー双方で引く手あまたのミュージシャンとなり、Makaya McCraven、Phoebe Bridgers、Jason Isbell、Andrew Birdら多様なアーティストと共演を重ねてきた。特にJeff ParkerのETA IVtetや、SMLの中核メンバーとしての活動は、彼女を西海岸クリエイティブ・シーンの中心へと押し上げている。
本作は構築的かつ作曲主導のアプローチから始まったという。ツアー後の多忙なスケジュールの中で、ベースを単なる“ベースとして機能させない”などの制約を自ら課し、短い時間単位で作曲を積み重ねる手法によって楽曲が形成された。
その後、ロングビーチのスタジオBIG EGOでバンド編成へと発展し、Josh Johnson(サックス)、Gregory Uhlmann(ギター)、Ben Lumsdaine(ドラム/プロデュース)ら長年のコラボレーターが参加。録音とポストプロダクションを通じて、緻密な構造と自然な演奏感が共存するサウンドへと仕上げられた。
アルバムは、グルーヴ志向のビート、映画的な空間性、そして緻密なリズム構造が交錯しながら展開し、コミュニティの中で育まれた音楽的関係性そのものを反映している作品となっている。