Whitney Johnson、Lia Kohl、Macie Stewartによるトリオは、ヴィオラ、チェロ、ヴァイオリンという弦楽器と声、そしてアナログ・テープのマニュアル処理を用い、即興演奏から静謐さと不穏さが交錯する独自のサウンドを紡ぎ出す。メンバーそれぞれが深い音響探求とマルチディシプリナリーな作曲、ジャンル横断的なコラボレーションを背景に活動しており、そのクレジットには実験音楽、エレクトロニック、インディー・ロックなど幅広いシーンの重要人物が並ぶ。
〈International Anthem〉から2026年3月20日にリリースされるデビュー作『BODY SOUND』は、3人の声と弦楽器による即興演奏を基盤にした作品である。演奏は直感的に形作られ、互いの音を「聴き、反応する」プロセスを中心に展開する。シカゴの即興音楽コミュニティで育まれた柔軟な音楽観のもと、空間そのものを楽器のように捉えながら、場所や響きが生む共鳴を作品へと取り込んでいる。
録音はシカゴのInternational AnthemスタジオやShirk Studios、さらにBig Ears Festival会場など複数の場所で行われ、エンジニア/共同プロデューサーのDave Vettrainoとともにアナログ・テープを駆使したポストプロダクションを実施。複数のテープマシンを使い、即興演奏をループや編集によって再構築することで、即興と作曲が重なり合う立体的な音像を生み出している。
アルバムは深い余韻と静かな高揚を併せ持つサウンドで、失われたフォーク音楽の断片のような感触も漂わせる。Yoko Onoの名著『Grapefruit』から着想を得たトラックタイトルなども含め、全11曲にわたり繊細なテクスチャーと空間的な響きを探求。静けさと実験性を兼ね備えた、神秘的で豊かなサウンドスケープが広がる作品となっている。