The Wind Doesn’t Blow This Far Right
Lisa O’Neill
RELEASE: 2026.02.20
アイルランド・カヴァン出身のSSW Lisa O’Neill
新作EPを〈Rough Trade〉よりリリース!!
Bob Dylanカバー、Peter Doherty参加曲など
鋭くも心に染みる全6曲収録!!!
本作EPの先行シングル「The Wind Doesn’t Blow This Far Right」は、現代の不安定な時代を鋭く捉えた、力強く胸を打つ一曲。O’Neillは本曲について「この曲を書き始めたのは2017年11月で、完成したのは2025年1月。いま私たちが生きている不安定な時代への反応として生まれた曲」と語っている。2曲目にはBob Dylan「All The Tired Horses」の幽玄なカバーを収録。さらに、The Libertines、Babyshamblesのメインとして知られる Peter Doherty をフィーチャーした「Homeless In The Thousands (Dublin in the Digital Age)」も収録されている。
O’Neillはこれまでも、変化の渦中にある社会問題に切り込む楽曲を多く発表してきた。
ダブリン港湾地区の失業問題を歌った「Rock the Machine」、キャッシュレス化を描く「When Cash Was King」、1926年にムッソリーニ暗殺を試みたアイルランド女性を題材にした「Violet Gibson」などが代表的だが、「Homeless In The Thousands (Dublin in the Digital Age)」でも、ダブリンおよびアイルランドで深刻化するホームレス問題について描かれている。
近年のライブで人気を集めている新曲「Mother Jones」は、アメリカへ移住して労働組合運動の象徴となったアイルランド人活動家 Mary G. Harris Jones(Mother Jones) に捧げられた楽曲で、1902年に彼女が「アメリカで最も危険な女」と呼ばれるきっかけとなった炭鉱労働者の組織化や、同国初の児童労働法制定への貢献を描いている。アクティビズムへのO’Neillのまなざしを深める新曲となる。EPの終盤では、季節感あふれる讃美歌「The Bleak Midwinter」の美しいカバーが収められ、James Stevensによる詩「Autumn 1915」の感動的な朗読で締め括られている。