Stardust
Danny Brown
RELEASE: 2026.02.20
2011年に 〈Fool’s Gold〉 から『XXX』を発表しヒップホップ・シーンに衝撃的を与えて以来、アール・スウェットシャツ、Qティップ、ケンドリック・ラマーらとの共演をはじめ、旧来と新世代のラップ・レジェンドを橋渡ししながら、アンダーグラウンドの先鋭的なエレクトロニックシーンとも繋がってきたダニー・ブラウン。生まれ故郷のデトロイトからテキサス州オースティンに活動の拠点を移し、文化的な開拓者として新たな道を切り拓き続ける彼が、7作目となる最新作を〈Warp〉よりリリース!
本作『Stardust』は、インディ・ラップを常に独自のやり方で再定義してきたダニー・ブラウンにとって、またしても画期的な一章となる作品だ。
断酒後に初めて書かれたこのアルバムは、これまでにない脆さと創造的な明晰さを露わにし、ほとんどのラッパーが足を踏み入れようとしない領域へと彼を導いている。ピュリティ・リング、チャーリー・XCX、エヴィアン・クライスト、アシュニッコ(Ashnikko) といったアーティストたちがブレイクする前から共演してきた彼は、早耳としても知られるが、今作でも アンダースコアーズ(underscores)、ジェーン・リムーバー(Jane Remover)、フロスト・チルドレン(Frost Children)、クアデカ(Quadeca)、フェムタニル(Femtanyl)、ジョナスキュー(JOHNNASCU)、8485、イスブロキー(IssBrokie)、ナムディ(Nnamdi)、タ・ウクライカ(Ta Ukraika)、ジーニー(Zheani)といった幅広いアウトサイダー的な才能を招き入れている。
実験的なポップとアンダーグラウンド・エレクトロニクスを取り込み、作品は混沌としつつも感情的で、不思議な明晰さによって結び付けられている。ダニーはこの音楽世界の重力の中心であり、すべてのアーティストやフィーチャリングを繋ぐ存在であり、互いに刺激し合う場を作り上げている。カメレオン的なスタイルと前衛的なヴィジョンで知られる彼は、多くの同世代のラッパーが姿を消すなかで生き残り、常にラップの境界を押し広げてきた。
これまでの作品がダークなトーンに傾いていたのに対し、本作は新たな軽やかさを提示しつつ、鋭さと独創性を失わず、従来のプロダクションやストーリーテリングに挑戦する姿勢を貫いている
彼はいまだ現役であるだけでなく、数々の困難を乗り越えたことで、これまで以上に研ぎ澄まされた視点を持ち、技を磨き上げている。 - NPR
Brown がこれまで以上に鋭くラップしているのは、まさに今だと言えるだろう - ROLLING STONE
Brown の奔放なテクニックは、これまでと同様、人々を魅了してやまない - PITCHFORK