King (2025 Remaster)
Belly
RELEASE: 2025.10.24
The Breedersの元メンバー、Tanya Donellyによるバンド
Bellyの重要な転機となった2ndアルバム『King』が
30周年記念盤としてリマスター仕様でヴァイナル・リイシュー!
1993年のデビューアルバム『Star』でグラミー賞の最優秀新人賞を含む2つのノミネートを獲得し、大きな成功を収めた後にリリースされた本作は、ベーシストのGail Greenwoodを迎え、Tanyaと兄弟のChrisとTomとともに、ロードアイランドの田舎にある家を借りて制作が行われた。プロデューサーのGlyn Johns (Led Zeppelin, The Rolling Stones, The Who)からの指導を受け、リラックスした環境を最大限に活かしてライブ録音を行い、オーバーダブを最小限に抑えることでアーティスティックかつ複雑なアルバムとして仕上がった。歌詞はより政治的かつ個人的な内容になり、Gailの力強いベース、TanyaとTomのギターがヘヴィな音楽性を生み出している。今回発売されるリイシュー盤では、リマスタリングをKevin Vanbergenが手がけ、レコード・ストア・デイ 2025では限定グリーン・ヴァイナルが先駆けて発売されている。
Bellyは90年代オルタナティヴ・ロックの隆盛期に頭角を現したバンドで、Throwing MusesやThe Breedersで活動していたTanya Donellyをフロントに据えていた。1993年のデビュー作『Star』で、The Cranberries、Mazzy Star、Juliana Hatfieldらと並ぶ存在として瞬く間に人気を集める。続く1995年のセカンド・アルバム『King』では、バハマに渡りレコーディングを敢行し、より大きく力強いサウンドを目指した。
『King』は『Star』ほどの商業的成功には届かなかったものの、バンドにとって重要な転機となった。同作を引っ提げて大規模なツアーを行い、グラストンベリーではWeezer、Pulp、The Cureと共演し、ヨーロッパではR.E.M.のサポートアクトを務めた。
『King』は、時代を代表する「過小評価された名盤」として再評価されている。堂々としたメロディとフックに満ち、熾烈なオルタナ・シーンの中でBellyが独自の立ち位置を築いたことを示している。