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V:olta/中田 大助  ー 音楽カルチャーを愛するすべての人に向けた、大阪・南船場の『BEATINK Listening Space』

2025.08.07

V:olta/中田 大助 ー 音楽カルチャーを愛するすべての人に向けた、大阪・南船場の『BEATINK Listening Space』

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V:olta/中田 大助  ー 音楽カルチャーを愛するすべての人に向けた、大阪・南船場の『BEATINK Listening Space』

大阪・南船場に出現した期間限定の『BEATINK Listening Space』。

ここでは洗練された空間の中、「曇りなき正確な音」を極限まで追求するスピーカー・ブランド BWVによる極上のリスニング体験が味わえる。もちろん会場には、BEATINKの取り扱う膨大なカタログ〜新譜レコードが並び、レーベル/アーティストの特別なアパレルやグッズも週ごとに展開されている。

そんな音楽カルチャーを愛するすべての人に向けた当会場へ、大阪シーンで重要なゲストを迎えてBEATINKの発信する音楽について話を伺った。

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ー 作品や曲単体で見ることよりも、組織や個人の感性でセレクトされているものを見るということも楽しみのひとつで、そういう見方の方が好きなのかも知れません。...

***V:olta/中田 大助
最先端のカルチャーが交差する大阪・堀江にて、モードをコンセプトとしたヘアサロンをV:oltaを運営。ヴィヴィアン・ウエストウッドをきっかけにセックス・ピストルズを知った中田さんは、レディオヘッドやビョークが台頭してきた90年代頃から本格的に音楽にのめり込む。UKロックを原点に、〈WARP〉などのエレクトロニック・ミュージックやポストロックへ裾野を広げ、今ではアンダーグラウンドの最深部に位置するオブスキュアなものまでフォロー。歳を重ね、パンデミック経てからは、ロックよりもアンビエントやドローン、ニューエイジなどを好んで聴く機会が増えた、と語る中田さんは音楽書籍やアートにも造詣が深い。

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【中田 大助/BEATINK 推薦レーベル】
4AD/Hyperdub

ー 〈4AD〉これほど世界観を持ったレーベルは、なかなかないと思います。
Pixiesに代表される90年代オルタナ期もいいですが、個人的には初期〈4AD〉で象徴的だったCocteau Twinsのような幽玄的で繊細な音楽性を持ったアーティストこそ〈4AD〉を〈4AD〉たらしめていると感じています。
レーベルの世界観に沿ったアーティストを集めてくる才能も素晴らしいですし、音楽だけでなくアートワークやミュージックビデオに至るまで、感性を大切にしているレーベルだなといつも感心しております。
そのセンスも素晴らしいです。

〈Hyperdub〉は、Burialが出てきた時、こんなカッコイイ音楽がロンドンから生まれるなら、そりゃロックも流行らないな、と思ったものですが、それ以降もカッティングエッジな作品を出し続けて進化し続ける〈Hyperdub〉はカッコイイです。


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【中田 大助/Beat Records 最新カタログ推薦盤】

Nazar『Demilitarize』
ー もし、ききレーベル選手権みたいなのがあって、初見でこのアルバムの音が流れたら、僕でもこれが〈Hyperdub〉からのものだと当てることができます。この作品は、進化し続ける〈Hyperdub〉の最新系のひとつです。




Alina Bzhezhinska & Tulshi『Whispers of Rain』
ー こちらの作品は雨をテーマとしています。
一昨年亡くなられた坂本龍一さんも、病魔に侵され入院生活を送っていた時に雨音がひたすら流れるyoutubeを聴いていたそうです。最近は自然を意識して作られた作品に今まで以上に興味が湧き、魅力を感じるようになりました。
日々時間に追われながら忙しく暮らす都会の生活が長く続いてきた中で、立ち止まって自然を感じようとしたこともそれほどありませんでしたが、最近は季節の変化を目や肌で感じながら生活したいなと思っています。わざわざ現地まで足を運んで見るような絶景じゃなくても、それがたとえ日常の傍らで風を受ける草木でさえも、自然って美しいなと気づけるようになってきました。
有機的な楽器音や環境音とエレクトロニクスがミックスされた作品は、普段から好んでよく聴いています。
本作では、世界的なハープ奏者、Alina Bzhezhinskaの奏でる優雅なハープの音色と、そこに心地良いグルーヴ感を加える電子音との融合が、唯一無二の幻想的なサウンドスケープを作り出しています。家で読書する時などにも流しています。




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【中田 大助/Beat Records 旧作カタログ推薦盤】

Oneohtrix Point Never『R Plus Seven』
ー O.P.N.の作品は大好きな作品が多いですが、その中でも本作の音の質感はとても新しく感じましたし、興味深いものでした。
ファッションでも音楽でもフューチャリスティックな感覚のものは個人的に好みですが、このアルバムを聴いていると、僕達がやがて行き着く未来がユートピアにもディストピアにも思えます。自分達が見てきた過去の光景が未来的に塗り替えられているような感覚さえ感じます。AIよりもAIが作りだしたような音楽を作ってしまいました。OPNは、自身の考えを反映したミュージック・ビデオなどの映像作品も面白いです。





Radiohead『OK Computer(OKNOTOK 1997 2017)』
ー 僕の人生において一番聴いたかも知れないアルバムです。
僕が学生の頃は、今のようにサブスクはおろか、インターネットも普及していなかった時代でした。その頃の僕にとって、タワレコはディズニーランド(ディズニーランド自体には行ったことも興味もありませんが)以上に夢に溢れた場所でした。月に1回、バイト代を全部持って大阪に買い物に出かけた時は、必ずタワレコにも寄って輸入盤のCDを買い漁って帰りました。特に気に入った作品は、ブックレットに書かれている歌詞を英和辞典で翻訳したりして、自分なりにアーティストのことを少しでも理解しようとしていました。

この頃は世界は世紀末で、世の中は不安とカオスに蠢いていました。

このアルバムが発表される15年前の1982年、ゴッドフリー・レッジョ監督によって『コヤニスカッツィ/平衡を失った世界』という映画が公開されていますが、『OK Computer』にも似たような感覚があるように思います。そして、それはO.P.N.のダニエル・ロパティンにも言えることです。


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そんな中田さんの推薦盤から、今回のインタビューをお受け頂いた際に「BEATINK Listening Spaceの空間で聴いてみたいと、真っ先に頭に思いついた。」と語ってくれたOneohtrix Point Never『R Plus Seven』を、実際にBWVのスピーカーを通して試聴してもらった。

ー O.P.N.が作り上げた新次元の音世界を細胞レベルで体感することができました。
これまで聴いたどの環境よりも迫力がありました。最近ではレコードを買っても、(良いスピーカーやヘッドホンを使っていたとしても)視聴するのはサブスクの音源ということが増えていたので、久々に音で感動しました。
いつかお金持ちになったら、家かお店にこの環境が欲しいです。


国産ブランドであるBWVのスピーカーは、中田さんも敬愛する坂本龍一が監修し、最高峰の音響設備を誇る109シネマズ・プレミアムや、大阪の新名所 「VS.」にも設置されている。サブスクリプション・サービス登場以降、音楽との接し方は実に多様化したが、『BEATINK Listening Space』では単なるショップとしての機能だけではなく、日常では味わえない、とびっきりの音響体験が、BWV の協力のもと実現できた。

美容師という本業を持ちながらも、実に多種多様なジャンルの音楽にアクセスしている中田さん。11月に来日するエイドリアン・シャーウッドをはじめ、ビッグ・シーフやマリア・サマーヴィル、イーライ・ケスラーなど、全方位にアンテナを張りながら、キュレーションしたプレイリストをApple Musicにて定期的にアップしている。そんな中田さんの卓越した “掘る” 能力の秘訣と、情報に溢れた時代を生きる若い世代に向けたアドバイスをお伺いした。

ー 僕は、ただの音楽ファンなので、その時その時で聴きたい音楽や興味のある音楽を自由に聴いているだけですが、常に新譜はチェックしたいと思っています。
SpotifyやApple MusicでAIがおすすめしてくるものを聴いてみることもありますが、好きなレーベルや音楽メディア、レコードショップのサイトにアクセスして最新情報をチェックすることの方が多いです。時間がある時はBandcampなどでジャンル別に視聴したりもします。
作品や曲単体で見ることよりも、組織や個人の感性でセレクトされているものを見るということも楽しみのひとつで、そういう見方の方が好きなのかも知れません。最新の音楽をチェックしつつ、まだアクセスできていない過去の作品や音楽シーンを掘り下げることもしていますし、ニッチな音楽関連の書籍もたまに買って読みます。

SNSやサブスクなどであらゆる情報に簡単にアクセスできる世の中になりましたが、そのことが余計に多くの人の視野や選択肢を狭めてしまっている面もあるのではないかと感じています。日頃からBEATINKのサイトにアクセスして今このインタビューを読んでくださってるような方は、そもそもすでに自身の個性がしっかりある方だと思います。(僕のインタビュー読むくらいならもっと有益なことは他にたくさんあると思いますが...)
そういう方には、どんどんコアな方向に進んでいってほしいです。
若い世代にそのような人がもっと増えていけば、日本だって、また世界から注目されるようなカルチャーを、今よりもたくさん生み出せる国になっていくはずです。


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V:olta/中田 大助
大阪市西区南堀江にある、モードをコンセプトとしたヘアサロン。
店内では洗練された空間のもと、中田さん自身が収集した写真集やアートブックが並び、BGM用の音響にも力を入れている。ヘアスタイルを通じて、多くの刺激と発見を与える唯一無二のヘアサロン・V:oltaでは、ファッションや音楽、映画、アートなど、カルチャーと親和性の高いヘアスタイルを得意とする。店名「V:olta」は「ビョークの楽曲のようにアーティスティックな髪型が作れるヘアサロンを目指したい」という思いから、ビョークの7作目『Volta』を引用。

HP : https://v-olta.com/
Instagram : @diet_volta
X : @V_olta
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BEATINK Listening Space
住所: 〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場4-13-12 南船場OMビル 3F
開催期間: 2025年6月6日(金)〜9月28日(日) ※定休日有り。
営業日時詳細はBeatink.comと各種特設SNSをご確認ください。
Instagram : @beatink_listening_space
X : @Beatink_LS

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