Grizzly BearやFather John Mistyといったバンドから熱狂的な支持を集めるCass McCombsが最新アルバム『Interior Live Oak』を発売!本作はこれまでで最もパーソナルなアルバムであり、これまで以上にリリシスト/音楽家としての幅広い才能を示す作品となっている。過去20年にわたる創作と実験のすべてを集約し、より直接的かつ明快な光を放つ内容だ。アルバム全体を通して希望に満ちたトーンが漂っており、これは現代の極端な現実をテーマに歌うことの多い彼にとっては意外とも言える。しかし『Interior Live Oak』は、そうした極端な現実を生き抜いた者の確かな決意を映し出している。

本作の制作にあたり、マコームスは〈Domino〉への復帰と、昨年行われた初期音源のリイシューおよびアーカイヴ作品『Seed Cake on Leap Year』のリリースに触発されたという。これにより、初期コラボレーターであるJason Quever (Papercuts)やChris Cohenらとの再共演が実現。またニューヨークでの追加レコーディングでは、Matt SweeneyやMike Bonesといったおなじみの面々が参加し、彼の独自のスタイルを引き立てている。『Interior Live Oak』は、彼の音楽的ヴィジョンを拡張しつつ、より簡素で研ぎ澄まされた表現への回帰でもある。

不安定な時代のなかで、キャスの音楽は喧騒を抜け、美しさの宿る「いま」という瞬間へと聴き手を導く。NPR Musicは彼の音楽を「遅く、ゆったりとして美しく、慌ただしい時代における適切なカウンターバランス」と評している。