CHOROPHOBIA
Weval
RELEASE: 2025.09.05
PRE ORDER
LP 限定盤
TCLR062ND (イエロー・マーブル・ヴァイナル)
TCLR062ND (イエロー・マーブル・ヴァイナル)
¥ 5,000 +tax
LP 輸入盤
TCLR062 (レッド・ヴァイナル)
TCLR062 (レッド・ヴァイナル)
¥ 5,000 +tax
エネルギッシュなエレクトロニック・ファンクとエモーショナルなシンセサウンドでBillboardやPitchfork、Resident Advisor、DJ Mag、Mixmag、Clashなどさまざまなメディアから賞賛を受けるWeval。Harm CoolenとMerijn Scholte Albersの2人から成るオランダの注目デュオが、4枚目となるアルバム『CHOROPHOBIA』をリリース!
制作にあたり、Wevalは自らの「恐怖」と向き合った。2013年にデビューEP『Half Age』をリリースして以来、彼らはダンスシーンにカテゴライズされ、Nuits Sonores、Lowlands、Primavera、Best Kept Secret、Pukkelpop、DGTL Amsterdamといったフェスティバルで5人編成のバンドとしてステージに立ってきた。しかし、2人は「フロアを熱くするアクト」として見られることに抵抗を示し続けてきた。そんな中、彼らは「ダンス恐怖症(Chorophobia)」という言葉に出会い、そのアイロニーを逆手に取り、自らのコンフォートゾーンから脱却することを決意した。
「これまでは“聴かせる”ことを意識して作品を制作していた」と、Harmは2枚目と3枚目のアルバムを振り返る。「でも気づいたんだ。我々はプロデューサーとしての旅路の中で、ダンス・ミュージックを作ることを恐れてきたのだと」。
その恐怖に飛び込むことで、Wevalはこれまでで最も挑戦的な作品を完成させた。2024年の『Night Versions』EPではその新たな方向性を垣間見せていたが、本格的に殻を破るには、時間をかけた芸術的な進化が必要だった。「自由で、自分たちらしさを保てる形で向き合いたかった」とHarmは語る。「ダンス・レコードだと自認することで、逆に既存のカテゴライズやクリシェから解放されたんだ」
そのジャンルを超えた自由な姿勢は、いわゆる“ギルティ・プレジャー”の要素や、高速BPM、大きなドロップ、ハイハットの多用といった形で現れている。アルバム冒頭のタイトル曲は、70年代のホラー映画のような不穏な雰囲気で始まり、そこにアシッド・シンセが加わり、曲はうねるような展開へと流れ込む。そして『MOVEMENT』の渦巻くビルドアップへとシームレスにつながる。一方、「JUST FRIENDS」はTame Impalaをも彷彿とさせる楽曲であり、ファンク要素の強い「BETTER」はモータウン時代のレコードを想起させる仕上がりだ。
『CHOROPHOBIA』は、他者とともに体験されることを想定して設計されたアルバムであり、長年のファンを満足させると同時に、新たなリスナー層にも届く作品である。約10年かけて築き上げてきたWevalのサウンド・ワールドを快楽的に拡張したこの作品は、最も怖れていることに挑戦することこそが、最もスリリングな選択であることの証明でもある。