Beat Happening
Beat Happening
RELEASE: 2022.11.18
ワシントン州オリンピアの代表的バンドBeat Happeningの
全カタログが〈Domino〉からアナログ・リイシュー!
今回の再発では、2019年にアビーロード・スタジオでフランク・アークライトが新たにリマスターした音源を収録した、キャリアを網羅したボックスセット『We Are Beat Happening』に入った6枚の作品の個別リリースとなっている。
Beat Happening、そしてCalvin Johnsonが設立したレーベル〈K Records〉は伝説的な存在であり、Beck、Modest Mouse、The Gossipといったバンドがスターになる前には〈K Records〉からリリースをしている。
また、彼らはNirvanaのKurt Cobainにも影響を与えた存在としても知られている。
Cramps, Trouble Funk, Young Marble Giants, messianic bluesといったバンドからの影響を受け生まれたBeat Happeningはハードコア・パンクに慣れ親しんだ聴衆を混乱させた。
マッチョな攻撃性の代わりに、Heather Lewisの控えめな語り口とCalvin Johnsonのフェイクな芝居、そして彼のトレードマークであるおなかをさするダンスで、あらゆる世代からの支持を得た。
1985年にリリースされたセルフタイトルのファースト・アルバムや、1988年の『Jamboree』収録の「Indian Summer」しか知らないファンは、このバンドの幅広さと音楽性に驚くだろう。
ベースがいないため、ギターとドラムが曲の個性をより際立たせなければならなかった。
ポストパンクやインディーポップといったトレンドと並行して、Beat HappeningはThe Shaggs風のアウトサイダー・ポップ、クラウトロック、ゴーゴーといった音楽性を雑食的に取り入れていった。
これらはすべて、バンドのノスタルジックな青春賛歌の背後に薄く隠された性的エネルギーを伴っていた。
バンドの最後のアルバムとなった1992年の『You Turn Me On』は、Young Marble GiantsのStuart Moxhamと共同制作したローファイ・ドリームポップの隠れた名作である。