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AUTECHRE / 手がかりは、音そのものにしかない。 幾重にも巡らしたメタファーや記号をくぐり抜け、君はオウテカを解き明かせるか。 孤高のカリスマ、オウテカ待望のニューアルバム『SIGN』本日発売!

2020.10.16

AUTECHRE / 手がかりは、音そのものにしかない。 幾重にも巡らしたメタファーや記号をくぐり抜け、君はオウテカを解き明かせるか。 孤高のカリスマ、オウテカ待望のニューアルバム『SIGN』本日発売!

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AUTECHRE / 手がかりは、音そのものにしかない。 幾重にも巡らしたメタファーや記号をくぐり抜け、君はオウテカを解き明かせるか。 孤高のカリスマ、オウテカ待望のニューアルバム『SIGN』本日発売!

これでオウテカは、もう10年は我々を興奮させてくれる。そう確信させるに足る快作である。
ー rockin’on 11月号

過去の要素と現在の視点が流麗に絡み合う内容は、揺るぎない貫禄を漂わせる。
ー MUSIC MAGAZINE 11月号

刺激と発見が連続する、風格漂う進化盤。
ー Pen 10/15号

無限の可能性を楽しみながら探究する彼らは、電子音の迷宮を築き上げてきた。その入り口にも最適な一作。
ー intoxicate 10/10号

オウテカが止まらない。

1992年、Warpがテクノ・ミュージックの新しいあり方を提示したコンピレーション『Artific ial Intelligence』への参加で注目を集め、翌1993年にファースト・アルバム『Incunabula』で鮮烈な印象をシーンに与え、さらに翌1994年の『Amber』で大胆な実験に乗りこんだ彼らは、以来IDM/エレクトロニカを代表するアーティストであり、孤高の存在であり続けている。大きなブランクもなく黙々と作品をリリースし続けている彼らだが、IDM/エレクトロニカがさらなる変容を見せた2010年代にあってなお、『Oversteps』(2010年)、CD2枚組『Exai』(2013年)、自分たちのサイトからリリースしたCD5枚組『elseq 1-5』(2016年)、そしてCD8枚組LP12枚組の超大作『NTS Sessions.』(2018年)と、その勢いは衰えるどころか増幅しているようですらある。

そして、そんな創造性の火を燃やし続けるオウテカが、2020年代はじめてのアルバムをリリースする。最新作のタイトルは、『SIGN』だ。

僕たちは、今回かなり違う何かを作ろうとしたんじゃないかな。どうやってトラック群を垂直に構成するか、そこにもっと気を配っていた。いくつもの層を統合しようとしたんだ。とにかく今回はもう少しだけコンポジション性が高く、かつ決然としていた。

ショーン・ブースがそう説明するように、『SIGN』は近年拡大し続けたオウテカのトラック制作の方法論を、ぐっと集約したような洗練を見せるアルバムである。16時間を超えながら「ひとつの作品」だと見なされていた『NTS Sessions.』とは対照的に、『SIGN』は11曲のトラックに現在のオウテカのエッセンスを注ぎこんでいる。

このような変化は、何年も前からブースが機材をカスタム改造した結果、意図せずこれまでと異なる制作プロセスとなったことによるものだという。「ある意味、勇気を出して何かいつもとは違うことをやろうとしたんだろうね、無理にではなく。」とロブ・ブラウンが語る通り、そこには長いキャリアが生み出した余裕と風格のようなものが漂っている。

僕たちがレコードをリリースするときはいつも、以前に自分たちのやったことを少しばかり上回るために出しているからね。ただ今回は、あからさまに自分たち自身の過去と競い合うのではなく、これまで以上に思慮深く、くつろいで自分たちのやっていることを眺める、みたいな感じだった。いいやり方だったよ。
- Rob Brown


実際、『SIGN』には思いがけず、過去のオウテカの記憶と出会い直すような瞬間がある。『Confield』(2001年)以降とくに複雑さを増していったリズム・プログラミングはより細部の緻密さへと移行し、いっぽうで初期作品群を思わせる温かみのあるアンビエンスや叙情的な旋律が前に出ているのだ。抽象的な打音が方々から飛んでくるオープニングの「M4 Lema」から、意識が飛ばされてしまいそうなほど美しい響きが広がっていく。もちろん多くのトラックで聞こえてくる無機質でインダストリアルな感性は彼ららしいものだが、と同時に、「Metaz form8」や「r cazt」のようなディープなアンビエントには思わず息を呑まずにはいられないだろう。様々な過去のオウテカらしい要素が複雑に入り組みながら、しかし、ランダム性よりも過去最高に統合性が高い作品に仕上がっているのである。

暗闇のなかで音のみにオーディエンスを集中させる彼らの唯一無二のライヴのように、これまでのオウテカを踏まえつつも、さらに新しく研ぎ澄まされたサウンドが『SIGN』では繰り広げられる。ポップ・ミュージックがより手軽なものとなり生活のBGMへと後退していく時代にあって、オウテカはあくまでもリスナーに能動的な聴取体験を促すのである。

僕たちが提供するのは音楽だけ。それ以外どうでもいい。派手なライト・ショウとかもどうでもいい。暗闇のほうが音の響きがいいし。音楽を聴くときはいつも、目を閉じて聴く。
- Sean Booth

僕も、音楽とともに別の空間に移動する、というアイディアはいいと思う。でも、僕は人々に向かって「こう考えろ」と指図するのが本当に不快でね。サウンドの解釈はオープンだし、主観的でもある。
- Rob Brown


だから、音の進化を止めないということにおいて、そして、音楽を消費することに徹底的に逆らうことにおいて、オウテカはけっして変わらない。『SIGN』はその最新の成果であり、音楽に対して人間が能動的であり続けることの信頼である。

木津毅





オウテカ最新作『SIGN』は、10月16日 (金)に世界同時リリース!国内盤CDには、ボーナストラック「n Cur」が追加収録され、解説書が封入される。また初回生産限定のTシャツ付きセットも発売決定。アルバムのアートワークおよびTシャツのデザインは、盟友デザイナーズ・リパブリックが手掛けている。

なお、オウテカ、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー、エイフェックス・ツインがポリゴン・ウィンドウ名義作『Surfing On Sine Waves[完全版]』の再発という超強力リリースが続く〈WARP RECORDS〉のキャンペーンの開催も決定!対象商品3枚以上購入して応募すると、オリジナル卓上カレンダーが必ずもらえる!

対象商品には、オウテカの最新作『SIGN』、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーの最新作『Magic Oneohtrix Point Never』(10月30日発売)、ポリゴン・ウィンドウ『Surfing On Sine Waves[完全版]』(12月4日発売) の3作を中心に、現在好評発売中のスクエアプッシャー『Be Up A Hello』と『Lamental EP』、イヴ・トゥモア『Heaven To A Tortured Mind』、ロレンツォ・センニ『Scacco Matto』、ダークスター『Civic Jams』の国内盤が加わる。また各新作タイトルの国内盤CDの初回生産分には、それぞれデザインの異なる〈WARP〉ステッカーが封入される。

キャンペーン詳細はこちら↓
http://www.beatink.com/user_data/warp2020.php

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