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ロンドンオリンピック・パラリンピック組織委員会(LOCOG)は、イギリスのエレクトロニック・ミュージックの先駆者、アンダーワールドが、2012年ロンドンオリンピック開会式の音楽監督に就任したことを発表した。これにより、2012年ロンドンオリンピック・パラリンピックのセレモニーを指揮するシニア・クリエイティヴ・チームの面々がすべて揃ったことも発表された。
リック・スミスとカール・ハイドによるアンダーワールドは、開会式で芸術監督を務めるアカデミー賞監督ダニー・ボイルと協力し、来夏7月27日に行われる、3時間に及ぶ開会式の音楽監督を担当することとなる。
アンダーワールドとダニー・ボイルは、ダニー・ボイルが監督を務めた映画『トレインスポッティング』にアンダーワールドの楽曲「Born Slippy」を起用してから、これまで長年に渡って様々なコラボレーションを行ってきた。15年以上の間に3人は深い信頼関係を築き、ダニー・ボイルによるSF映画『サンシャイン2057』にアンダーワールドの2人が「A Life Less Ordinary」「The Beach」の2つの楽曲を提供した他、サウンドトラックを共同で制作。また2010年には、各方面から絶賛された王立国立劇場制作舞台『フランケンシュタイン』でも再び共同制作を行っている。
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2011.12.10 sat ON SALE
1枚組CDTrack List
01 High Contrast featuring Tiesto & Underworld - The First Note Is Silent (2011)
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2011.12.28 sat ON SALE
3枚組CDTrack List
CD1
CD2
01 Born Slippy (NUXX) (1996)CD3
01 The Hump (1991)
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www.underworldlive.com / official Twitter
それは将来を予兆するような出会いだった。ウェールズの首都、カーディフでポスト・パンク・バンドのフロント・マンだった美大生のカール・ハイドは、調子の悪いアンプの修理をシンセサイザーに憧れる電気工学生のリック・スミスに頼んだのが全ての始まりだった。アンプに差し込まれたスプーンなどの食器を見てスミスは仰天した。1979年当時、いくらDIY精神がパンクでアツイからって、アンプにスプーンを突き刺す奴なんてどこにいる?
「こいつほど面白くてムカついて恐怖を感じさせる奴は会ったことがなかった」とリックは当時の気持ちを語る。「かなりショックを受けたよ」。
「俺は『こいつのオーバーコート、イカスな』なんて考えていたけどなぁ」とカール。「いいな欲しいなぁって思っていたよ」。
汚い学生ハウスのカオスと混乱の中、かっこいいオーバーコートと、へし曲げられたスプーンを通じて知り合ったのがアンダーワールドの始まりだった。
以来数々の挑戦を乗り越え、輝かしい成功を収め続けて30年。彼らは来年開催されるロンドンオリンピック開会式の音楽監督を務める。ハイドとスミスの最初のバンド、「ザ・スクリーン・ジェムズ」はしがない地元インディー・パワー・ポップ・バンドのまま終わったが、次に結成したバンド「フラー」はBBCの名物DJジョン・ピールから絶賛され、エレクトロ・バンドとしてメジャー・デビューを果たした。その後、ユーリズミックスと共に全米をツアーするが、その直後に活動を停止。新しいプロジェクトを求めていた二人はインディー映画「アンダーワールド」のサウンドトラックの仕事を依頼された。これがきっかけとなり、音楽への情熱に再び火がつき、新しいバンドの名前を決めるのもそう時間はかからなかった。
90年代半ば、徐々に海外でも注目を浴びるようになった彼らだが、完全なブレイクとなったのは、ダニー・ボイル監督映画『トレインスポッティング』のクライマックスを飾り、当時の若者世代のアンセムとなった「Born Slippy」だ。スタジオ・アルバム8枚の売り上げはミリオンとなり、20年間世界中で行ってきたライヴは毎年進化していく。アリーナ丸ごとを彼らのように揺れ動かせるアーティストはそう多くはいない。
ツアーの以外の分野でも、アンダーワールドのチャレンジはとどまることを知らない。リックの指揮下、彼らは無限のマルチ・メディア分野に飛び込んでいっている。世界初のiPhone生ライヴ映像配信に挑んだのも彼らだ。
言葉や音や色に特殊な感性を持つカールが制作した大規模ペインティングに、リックがサウンド・インスタレーションを提供する世界初のソロ・ペインティング・エキシビジョンも2010年に東京で開催された。
オンライン・ラジオやTVプロジェクトを制作したり、アート集団Art Jamを立ち上げインスタレーションや美術作品などをロンドン、ニューヨーク、東京などで開催している。
「トレインスポッティング」からはじまったボイル監督との関係も続いており、「こわれゆく世界の中で」、「普通じゃない」、「ザ・ビーチ」、「サンシャイン2057」など多数の彼の映画にサントラを提供し、2011年春、王立国立劇場で公開された演劇作品「フランケンシュタイン」のスコアも担当した。
「作曲家として、ディレクターとして、『フランケンシュタイン』は、今までとは全く違った環境で挑戦できた素晴らしいプロジェクトだった」とリックは振り返る。
「俺たちはダニーから音響・音楽に関する全てに責任を任されたんだ。ジャンルにかまわず色々な音楽を試せという指示だった。古典文学が原作の作品だから、非常に苦労したけど、結果的に今までで一番楽しい作業となった」。
芸術やマルチメディアの活躍の場はまだまだ広がる。90年代初頭、元フラーのメンバーで、現在アート・ディレクターとして成功したジョン・ワーウィッカーから支援を受け、ロンドンを拠点としたアート集団Tomatoを設立。今日まで膨大な数のプロジェクトや美術作品を世界中で展覧してきた。
「美術館を訪れるのに抵抗を感じるような人のための架け橋になれたんだ。一度ミュンヘンで展覧会を開いた時、ベルリンから来たパンク・キッズと会ったんだ。今まで美術館なんて入った事もなかったのに、アンダーワールドのファンということで駆けつけてくれた。自分たちがまさに夢見ていたような事で、とうとう来る所まで来たんだなって思ったよ」。(カール)
しかし2012年には、そのさらに上まで突き詰めた事になる。ロンドンオリンピック開会式の美術監督に就任したダニー・ボイルから依頼された二人は、3時間にわたる開会式の音楽の総指揮を務める事になる。
荒れたシェアハウスで壊れたアンプをつついていた学生達には想像もできなかっただろう大仕事だ。
「開会式のビジュアル面だけを覚えてもらうんじゃなくて、思い出として人々の心に残るものにするつもりだ」とカールは言う。「こんな役目を任されるのは非常に光栄な事であって、真剣に取り組んでいる。こんな機会、多分もう一生ないだろうからね」。
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