Interview Text : 小野島 大
—日本のファンは今回、あなた達のライヴを観ることを本当に楽しみにしています。何か特別な感慨や意気込みはありますか。
Ian Williams(以下: I)「日本は大好きなんだ! ショウでプレイするチャンスがあれば、是非喜んで行くよ。とても楽しみにしてる。今回のイベントは世界中の数都市で開催されるんだけど、この間、NYでやったばかりなんだ。最高だったよ」
—〈ワープ・レコード〉は今もっとも旬な、そして先鋭的なレーベルと言えます。その一翼を担っていることにプライドを感じますか。
I「勿論! 〈ワープ〉に所属していて、よかったよ。というのも、このレーベルは、実験主義を取り入れているけど、必ずしもそれを一つの定義でくくることがないんだよね。だから、様々な違うタイプの音楽があって……いろいんな方法で、俺達(所属アーティスト)は自分達のサウンドのスパンを変えられるんだ。だから、〈ワープ〉が持つアイデンティティには快適にフィットしてる。そこは、いい感じだよ。俺達みんなが、(所属していることを)真価を認めるレーベルだし、〈ワープ〉の活動自体に対してもそうだと思う」
—〈ワープ〉とあなた方とはどんな関係ですか。何でも好きにやらせてくれる、やりやすい環境ですか?
I「そうだね。彼らはまだ、俺達の過激さを限界まで試しきってない気がするけど(笑)。まあ思うに、俺達はほとんど自分達がやりたいようにやってるよ。だから、特に不満はない。〈ワープ〉が主に気にかけてるのは、アーティストがいい音楽を作ってるかってことだと思う。ビジネスはアートの次にくるものだってことを理解してるんだと思うよ。〈ワープ〉がなかったら、俺達は今いる場所まで来られなかっただろうな。わかるだろ?」
—〈ワープ〉のアーティストでもっとも共感するのは誰ですか?
I「やっぱ、エイフェックス・ツインはキングだよね。それから、スクエアプッシャー、ボーズ・オブ・カナダ、LFOとか。他には誰かな……グリズリー・ベアの新作はよかったよ。あと、ハーモニック313。彼はいいね。それから……たくさんいるんだよね。すごくいいアーティストがたくさんいる」
—ところでタイヨンダイのソロは? I「聴いたよ。すごくよかった。サウンドをあちこちに動かしたコンポジションになってる感じで。あいつが自分だけの音楽を作れて嬉しいよ。というのも、バトルスの場合、全員がすべてをシェアして一緒に音楽を作るという、ほんとに変わったコンビネーションのプロセスがあるからね。各メンバーが、それぞれ20%貢献してる。だから、タイが作ったフル・レコードを聴けて嬉しいよ。あいつが自分のアイデアを極限まで突き詰められたわけだから。すごくいいレコードだと思う」 —ふむ。ではバトルスの新作の制作進行の具合は、どんな状況なんでしょう。 I「いい感じだよ。でもどんなアルバムになるかは、まだわからない。前回よりいいサウンドだと思うけど、でも客観的に見てどうなのかはわからない。俺がよくなってると思っていても、それは間違いで、実はひどくなってるのかもしれない。ただ言えるのは、長年やってくると、作り方が安易になりがちなんだよね。だけど、より良いアートは、真に正直で、葛藤を経たマテリアルの中から生まれる。簡単になり過ぎると、それは単なるフォーミュラのようになってしまう。そうなったら、(アーティストとして)オシマイだよ」 —ところでエレクトラグライドだけのスペシャル・メニューなどは考えてますか。 I「東京では……何曲披露するかはっきりわからないから約束は出来ないけど、新作から6曲やっちゃうかもね!で、日本の人達に対し、俺が持っていきたい方向性はというと……これまで俺達の曲を一度も聴いたことがなくて、何が起きているのかチンプンカンプンの人にも、気に入ってもらえたという“フリ”をする(爆笑)。そして、俺達がステージで犯した間違いはすべて、実は間違いではなく、元々そういう演奏の曲だったという“フリ”をする。だって、一度も曲を聴いたことがない人には、本当はどういう曲なのかわからないからね(笑)」 —何回間違えても、聴いている私達にはわからない、と(笑)。 I「うん、そういうことだね。俺達が出てきた頃には、みんな盛り上がって大騒ぎだろうから、『わあ、これが新曲か! こういう曲なんだ!』って思っちゃうよ」 —そうですね(笑)。で、何でも「いい曲だね、最高!」と言うと。 I「(笑)まあそれはともかく、今回はもっとクレヴァーなものになるよ。エイフェックス・ツインの曲をカヴァーしたいと思っててさ」 —おおっ! I「でも、どうやってカヴァーしたらいいのかわからなくて、やめた(爆笑)」
ドン・キャバレロ、ヘルメット、トマホーク、リンクス等、メンバー4人それぞれが音楽史に残るバンドで活動してきた経歴を持つ、NYの超絶ポスト・ハードコア・バンド。
2007年4月に満を持してリリースしたファースト・アルバム『MIRRORED』は、その独創的なロック・サウンドで、新しい刺激を求めるコアなロック・リスナーからクラブ層まで幅広い層を魅了し、日本中を騒がせた。ゲスト・アクトとして出演したザ・マーズ・ヴォルタ日本公演、プレフューズ 73日本公演、入場規制がかかり、各方面からベスト・アクトとの賞賛を得たフジロックフェスティバル '07、各地でソールド・アウトが続出した伝説の単独ツアー'07を含め、幾度となく来日を果たしている。
様々な音楽的要素、複雑な楽曲構成、予測不可能な展開を持ちながらも、斬新でユニークなアイディアとメンバーそれぞれの確かな経験、突出した演奏技術により、緊張感溢れる緻密で壮大なアンサンブルへと昇華していくライブ・パフォーマンスは唯一無比!!!
ニュー・アルバム完成に向けてどこまでも進化し続けていくモンスター・バンドの踊れる最新ライブは、ロックとダンスの常識を一瞬にして覆す!まさに圧巻!
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Released : '07.04.03
Atlas
WAP219 (輸入盤12")
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