Touch and Goの歴史は、そのままアメリカのインディー・シーンの歴史でもある。そして、常にUSインディーズの今後を占える指針であり続けている。このレーベルが元気な限り未来は盤石。そんなふうにさえ思える母なる大地のようなレーベルだと思う。(音楽評論家/岡村詩野)
USインディーズ探訪へ出かけると、必ず出くわす老舗レーベル--それがこの“Touch and Go”。良い悪いの意味も含め、その衝撃に耳と脳をやられてしまう作品たちは、現在のポップ・ポテンシャルの尺度とは一味違った特異な中毒性を秘めている。現在も続くその真摯な“音姿”の登場に我々ファンは魅了させられっぱなし!? (ディスクユニオン/小野肇久)
Man Or Astro-Man?のガレージ・インストがTouch and Goの空気を決定付けているが、その歴史は何といってもビッグ・ブラック、ジーザス・リザード。彼らはグランジやオルタナがメインストリームに成り代わる前から、「ジャンク」によってロックのスクラップ&ビルトを志向していた。25周年米国を生き延びてきた「時の音」を聴き分ける感性は伊達じゃない。(HMVジャパン/福田誠)
Touch and Goが嫌いな友達なんていなかった。そもそもそんな奴いたら話すことないし。(warzsawa/柳沢祐至)
一昨年設立25周年を迎えた米シカゴの老舗インディペンデント・レーベル、Touch and Goは、アメリカのインディペンデント・ロック・シーンを代表するレーベルとして知られる。創業は81年、“Touch and Go”というタイトルで発行していたハードコアのファンジンを母体としてレーベル業を開始した。最初のリリースは83年で、ネクロスのシングルであった。その後、バットホール・サーファーズ、ビッグ・ブラック、アージ・オーヴァーキル、ジーザス・リザード、スリントと人気バンドを輩出。米インディペンデントの新興レーベルとして、注目を集める。特に80年代後半から90年代にかけての動きは、その後のニルヴァーナに代表されるアメリカのオルタナティヴ/グランジという音楽シーンの流れに大きな影響を与えた。その反動で90年代には、インディペンデント・ロックやグランジのムーヴメントで、多くのアーティストがメジャーへ移籍。アーティスト層が薄くなった時期もあったが、シェラック(ニルヴァーナなどのエンジニアでも有名なスティーヴ・アルビニが率いるバンド)、デルタ72、ブロンド・レッドヘッド、ダーティー・スリー、ドン・キャバレロ、キャレキシコ、ミーコンズ、ピンバックなどといったバンドと契約し、トレンドと関係なく、良質の音楽を提供するレーベルとして、今も世界中のロックファンからの絶大な信頼を得ている。