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Poirier / Running High

Artist:
Brian Eno

(ブライアン・イーノ)
Title:
Drums Between The Bells - Brian Eno and The Words of Rick Holland

(ドラムス・ビトゥイーン・ザ・ベルズ - ブライアン・イーノ・アンド・ザ・ワーズ・オブ・リック・ホランド)
Release date:
2011.06.22 On Sale
Label:
Warp Records / Beat Records
国内盤:
BRC-298 ¥2,200 (税込)
日本盤特典:
ボーナス・トラック1曲追加収録
解説 : 大鷹 俊一
Hardback 2CD Edition:
BRWP214X ¥3,600 (税込)
12" Double Vinyl Edition:
WARPLP214 Open Price

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Track List

  • 01.
  • bless this space
  • 02.
  • glitch
  • 03.
  • dream birds
  • 04.
  • pour it out
  • 05.
  • seedpods
  • 06.
  • the real
  • 07.
  • the airman
  • 08.
  • fierce aisles of light
  • 09.
  • as if your eyes were partly closed, as if you honed the swirl within them and offered me the world
  • 10.
  • a title
  • 11.
  • sounds alien
  • 12.
  • dow
  • 13.
  • multimedia
  • 14.
  • in the future *Bonus Track for Japan
  • silence
  • 15.
  • cloud 4
  • 16.
  • breath of crows
  • buy this release

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Brian Eno Artist Page beatink.com
Brian Eno
Artist Page

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ポップ・ミュージックの地平が広がる、“詩”と“声”の新たな音楽性。
ブライアン・イーノの好奇心と創造性を解き明かす、心地よい音楽体験。

BRIAN ENO / Drums Between The Bells

“ぼくが言いたいのは、人が言語を発声して語っている時、その人はある意味で、歌ってもいるということなんだ。(中略)ぼくがこのアルバムが聴き手にもたらしてほしいと思っているのは、実はぼくたちは四六時中、人と自分との間で歌い合っている。その事実に気づいてほしいということなんだ” - ブライアン・イーノ

Description

世界中の音楽ファンを驚かせた<Warp Records>からのデビュー作品『Small Craft On a Milk Sea』に続く今作は、イーノの根源にある類いまれな好奇心と創作性が、これまで以上に鮮明に解き明かされた作品と言える。
“詩”と“声”の音楽的解釈という確固たるテーマのもと、アンビエントからミニマル、エレクトリック・ジャズ、エクスペリメンタル・ロック、現代音楽まで、広範囲に渡ってイーノの特徴的サウンドが展開される。シリアスなコンセプトとは裏腹に、心地よく届けられるサウンドは、ポップ・ミュージックの地平を広げ、その概念に変革をあたえ続けてきた巨匠イーノのなせる業だ。
77年のソロ作品『Before and After Science』、デヴィッド・バーンとの共作『My Life in The Bush of Ghosts』、ヴォーカル作品の名盤『Another Day On Earth』等を通して続けられてきた実験が、「簡潔さとミニマリズムが私の音楽と連動する」と称えるリック・ホランドの詩と出会ったことで結実した。
再び活発化する音楽制作活動に伴い、イーノへの注目が急速に高まる中、今作がリスナーの興味を喚起させるのは間違いない。

Brian Eno - glitch (taken from Drums Between The Bells) by Warp Records

Brian Eno - bless this space (taken from Drums Between The Bells) by Warp Records

Brian Eno - pour it out (taken from Drums Between The Bells) by Warp Records

ブライアン・イーノによる作品解説

1959年にクリストファー・ローグとトニー・キンゼイは『RED BIRD』というEPをリリースした。4曲のジャズが収録され、それらにクリストファー・ローグの詠む詩が乗せられている。実際に聴いたのはリリース後数年してからだったと思うが、冒頭のリヴァプールのシーンは、なぜか私の心に響き、この奇妙な音楽的アイディアにとても感銘を受けたことを覚えている。

おそらく、歌〈song〉の構成に対する「必ずしも歌唱〈singing〉が含まれる必要はない!」という私の考えを解放してくれたのだと思う。音楽と歌〈song〉というよりも、音楽とスピーチ〈speech〉と表現できる例は他にもある。シャングリラス「Leader of the Pack」やマイク・ベリー「Tribute to Buddy Holly」の長いセリフのセクションなどがそうだ。またウィンク・マーティンデール「Deck of Cards」のような、全編朗読で構成されたカントリー・ソングも存在する。同じ頃、シェーンベルクがシュプレヒシュティメ〈sprechstimme*〉、つまりスピーチ・ソングのアイディアを開拓した「Pierrot Lunaire」の持つ純然たる不可思議さに私は魅了されていた。そしてもちろん、最近ではヒップホップ――詩と音楽のより直感的な形態――が生んだ膨大な作品群がある。(*歌と語りの中間的唱法)

私自身の作品の中では「歌うという以外に"声"はどのようなことができるのか」を追求する実験の一部としてスポークン・ソングを制作してきた(『My Life in The Bush of Ghosts』はその質問に対する回答である)。しかし私の初のソロ作品にも、実は「Dead Finks Don't Talk」という大部分がセリフで構成された楽曲がある。『Before and After Science』に収録された「Kurt's Rejoinder」では、クルト・シュヴィッタースの音響詩作品「Ursonate」の録音物を使用している。また2000年頃にピーター・シュワルムと仕事を共にした時期には、スポークン・ワード作品をうまく音楽に乗せる方法に対し、より自信を持てていた。『Another Day on Earth』(2005)では、パレスチナについての2つの新聞記事から私が構成した詩をアイリー・クークが詠んだ作品がある。それが「Bone Bomb」である。

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90年代初期から、私は"詩と音楽"の方向性の中で、数多くの実験を行ってきた。リリースした作品の中に私自身が書いた詩はほとんどない。私が自分の詩に満足させられることは少なかったからだ。自分が強い型〈form〉を持っているのはわかっていたが、私には適切な内容〈content〉が十分備わっていないように感じていた。

90年代後期、私が時折教壇に立っていたロイヤル・カレッジ・オブ・アート(英国王立芸術大学)のコミュニケーション課代表、ダン・ファーン教授は、マップ・メイキング・プロジェクト――現在でも行われている、英国王立大学、ギルドホール音楽演劇学校、英国王立音楽院、英国王立音楽大学、英国ナショナル・ユース・オーケストラ、英国ロイヤル・バレエ団の生徒らによるコラボレーション・シリーズ企画――を始める手助けをしてくれた。このプロジェクトのイベントの一つを通じて、私はリック・ホランドの詩を初めて聴くことになる。

私は、彼の詩こそまさに私が追い求めてきたものだと思った。その詩は短くシャープで、簡潔さとミニマリズムは私の音楽と連動する。そのイメージは強く、言葉は繰り返し聴くのに十分なほど印象深い。そして作品のムードも、私の音楽のムードと共鳴するように思えた。私は、リックに私のスタジオに来て何か作ってみないかと誘い、2003年に初の作品を完成させた(本アルバムには収録されていない)。その後も断続的に制作を行い、特にアルバムとして完成させることを意識せずに新しい詩に取り組み、いつの間にか多くの作品が出来ていることに気づいた。

私たちは次の2つ制作方法のいずれかを採用した。一つは、詩をサポートすることが出来そうな音楽を私が用意し、リックが彼のノートからそれに合う作品を探し出すか、もし適した作品が見つからなければ、彼はその場で詩を書き上げるという方法。もう一つは、リックがまず私に詩を見せ、それに合う音楽を私が作り貯めていた作品の中から見つけるか、新たに書き下ろす方法。また詩を読む“声”を求め、私は何年もの間気に入った声に注意を払ってきた。この作品で聴くことのできる声には、私が通うスポーツジムで働く女性、近所の店で働く店員、私が関わったNGO団体の研究担当のイタリア人、私のスタジオ付近で出会った南アフリカ人の若い女性、私の帳簿係を務めるポーランド人、そしてウクライナ人のデザイナーらが含まれる。彼らは全員、個性的な声を持っているのだ。英語を母国語としない人の声が特に興味深く、メロディとタイミングにおける違いによって、言葉そのものが別の注意を引く。外国人が英語を話すとき、それはネイティヴが話すものより明らかに音楽的になる場合がある。例えば「Glitch」は、グラジーナの東ヨーロッパの子音の恩恵を受け、「Pour it out」には、ローラの柔らかくメロディックな母音が滲み出ている。

この作品が、詩人たちにとって新しい制作方法に取り組むきっかけ、そしてオーディエンスにとっては、詩に対する新しい考え方を持つきっかけになればと心から願っている。これは今こそ世に示すべきアイディアだと私は感じた。録音した声に何を施すことができるかという意味において、今私たちはデジタル革命の真っただ中にいる。伸縮させることも、ハーモニーをつけることも、再配置させることも、反転させることも、転用することも、曲解することもできる。こうして“スピーチ”はついに本格的な音楽的素材となったのである。

私は最近サンパウロ――西洋社会で最も街らしい街――を訪れた。森林の写真を多く撮影し、ロンドンに戻るとそれらをフォトショップでいじってみた。このアルバムをシャッフル・モード(お薦め)で聴きながら、そんなことをしていると、自分が音楽に合わせてイメージを作り上げているのに気づいた。そうしてこのアルバム・ジャケットが生まれたのだ。


THE VOICES on Tracks
Brian Eno on tracks 1, 8, 12, 14 and 15
Grazyna Goworek on track 2
Caroline Wildi on tracks 3, 5 and 10
Laura Spagnuolo on track 4
Elisha Mudly on track 6
Aylie Cooke on tracks 7, 11 and 13
Rick Holland on track 8
Nick Robertson on track 8
Anastasia Afonina on track 8

Original imagery by Brian Eno.
Design by Nick Robertson.

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